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転生

「明日のテストだりー」

「それなー。まあ、今回はガチるわ」

「それ毎回言ってるやん」

「そうかな。…俺こっちだから」

「またなー」

「おう」


大学の友達とダベり、別れを告げる。

いつも道理の毎日だ。

どこにでもいる文系大学生である。

さっきテストをガチるといったのはもちろん嘘で、家に帰ったら何のアニメを見るかについて考える。

まあ、大体世の中の大学生ってこんなもんではなかろうか。

適当に講義を受け、友達とご飯を食べ、家に帰ってゴロゴロする。非常に有意義である。

大学の先生もガイダンスで勉強よりも友達作りが大事って言ってたし間違いない。

さらに言えばこんな時間を過ごせるのは大学生ぐらいだろう。

ならば、時間を無駄にせず、だらだらするべきなのではないか。


いつものように動き出さないことを正当化しながら帰っていると、今まで見たことのない道を見つけた。


「おかしいな。こんな道ここにあったかな?」


毎日通っている道でこんな道を見逃すだろうか。

いや、流石にあり得ない。

まあ、今日も暇(テストがあるから本当は暇ではない)だし、少し回り道でもしてみるのもいい。


その道は細くて特になにもない道であった。道の抜けた先は白く光っていてよく見えない。


「とりあえず、この道がどこにつながっているかだけ見てみるか」


そう独りごち、進んでみる。

特に何も起こらない。


ヤンキーに絡まれることも、怪しげな取引現場も目撃しなかった。

光の先に到達しそうになった時、体が浮いたように感じた。


「え、ちょ、」


反応する間もなく、俺は光に吸い込まれてしまった。


気づいたら、俺は何もない空間にいた。

ここはどこだろうという疑問やもう元の世界に帰れないのかもという不安もあったが、まず、俺を包んだのは高揚感であった。

これは所謂、異世界転生というやつではなかろうか。

オタクなら一度はあこがれる体験。まさか、本当に起こるとは思わなかった。

こんなことなら、もっと魔法のイメトレとかしとけばよかったかもしれない。

まあ、魔法は無理でも、体くらい鍛えておけば良かった。しかし、中々、運動を続けるのは難しい。


〇ンター〇ンターを見た後、感謝の正拳突きをやったが、3日で飽きた。

常人には音速を超えた正拳突きはできないだろうが、続けることはできる。

少年漫画を読んで努力の大切さを知るが、それを実行に移せる人はまれだろう。

俺ももちろん実行できなかった。

そういえば、〇ンター〇ンターの連載再開まで、正拳突きを続けている人がいたような気がする。とんでもない執念だ。俺も見習いたい。


「ようこそ、おいでなさいました。」


急に女性の声がして顔を上げると、

そこには、とんでもないくらいきれいな人(?)がいた。


「あなたは?」


疑問を告げると、その女性は美しい笑みをたたえながら言葉を紡いでいった。


「私は女神です。あなたを召喚したのが私です。」


なるほど、女神か。

たしかにザ・女神という姿だ。鮮やかな金色の髪を肩あたりまでのばし、目は碧眼でぱっちりと大きく、吸い込まれそうである。人間ではたどりつけないような美しさ。

それに、スタイルも抜群だ。

乳房は大きいが大きすぎず、美乳という言葉がぴったり当てはまる。

素晴らしい。

推定Fカップだな。まあ、バキバキの童貞なのでガチで適当である。

しかし、なぜ俺なのだろう。そして、転生の理由がよくわからない。


「それについてこれから説明いたします。もう時間もあまりないため、手短にいきたいと思います。」


今、思考を読まれたのだろうか。

何とも言えない感覚だ。脳内を眺められているような感じ。

まあでも、神だしこれくらいはできるだろう。

それに、わけのわからない状況ではあるが、転生としてはお約束に近い説明パートだ。

心構えはできている。むしろ割と平和な転生で安心だ。

トラックにひかれて死んでから転生とかコンビニに行く途中で突然転生とか、世の中の転生はかなり物騒である。

そんなことされるくらいなら転生しない方がいいかもしれない。


「呑み込みが早くて助かります。早速、説明いたします。

 まず、なぜあなたなのかについては、ランダムの結果です。

 転生は神といえど、連発はできませんし、指定した人間を転生させることもできません。

 ですから、あなただから呼ばれたわけではありません。


 次に、転生の理由については、世界と私を救っていただくためです。

 これについては深く説明できません。

 神にも法律があり、人間に教えてはいけないことも多いのです。申し訳ありません。

 ただ、これだけは覚えておいてください。

 

 転生された()()世界の『秘密』を明らかにしてください。


 これだけではよくわからないとは思います。

 しかし、言えることはこれくらいです。もうそろそろ転生が完了します。

 では、お願いいたします。世界のために。」


女神がそういうと、俺は何も答えることができず、深い眠りについた。






はじめまして、塚丸エイトです。読んでいただきありがとうございます。

これが処女作であり、書き溜めもないので更新は遅いかもしれません。

誤字脱字等何かありましたら、コメントしていただけるとありがたいです。

キーワードとかは結構適当です。そんなにグロくもエロくもないです。(予定)


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