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張り切って3話投稿です!!
お楽しみ頂けると幸いです!
さぁ!今日もいい天気!絶好の発掘日和だね!
と言うわけで意気揚々と木と木の間を上手く潜り抜けながら色々な鉱石が取れる洞窟へ向かった
ここには武具、魔導具を作る際に必要な鉱石がかなり採れる
まぁ今まで自分と師匠位しか漁りに来なかったからね、当然といえば当然かな
しかし!今日の目的は残念ながら鉱石ではないのである!
狙うは宝石の原石!!そしてそれで多種多様なアクセサリーを作ってみせるよ!
その為には多少面倒な研磨とかカッティングとかの作業もあるんだけどさ、まぁ嫌いじゃないし(不本意だが)時間もたっぷりとある
というわけで洞窟での探索を開始した
どんどん進みながら採取を行っていく
まぁ種類も豊富でこの短時間で既にホクホク顔だ
ついでにネックレスのチェーン部分や指輪の台座部分用の銀等の鉱石も集めていく
漸く一区切り着いた為、ちょっと休憩をする
作ってきたお弁当を広げ、お茶を入れてまったりと過ごす
あぁ、これだけはいっておくけれど、別にここまで全く襲われていないわけじゃないよ?大きな蝙蝠や鉱石を食べて皮膚が鉄の様に硬くなったクマ、鋭い大きな鎌を構える巨大な蟷螂なんかも出て来たけれど、剣や魔法で難なく撃退していってる
「ふー」
ピャーッ
物凄く甲高い声が聞こえて何事かとそちらに向かうと、手の平サイズのカラフルな服を着た小人がとても気持ち悪い様相のモグラに追いかけられていた
手の平に魔力を纏め上げ、モグラに向けて放つ
下位魔法の【火球】
ただし、必要以上に魔力を圧縮させた拳大の火の玉をモグラに射出するとモグラに当たった瞬間その場にムワッと熱気が充満した
そちらを見るとモグラは蒸発してしまったようでそこには跡形もなかった
ふぃー
一息付いていると目の前には小人、いや妖精の姿があった
「ありあとー」
目の前に来た妖精はパタパタと近付いてきながら大きく手を振りながら此方にアピールしてきた
可愛いー
赤のサンタさんみたいな帽子に緑の服、短パンを着たちっさい子だった
くりくりした大きな栗色の瞳でサラサラの金髪、エルフの様にツンっと伸びた耳、マシュマロの様なプニプニしたほっぺた
手の平サイズの為、可愛らしく足元で手を伸ばしながらピョンピョンと飛び跳ねている
「…あ、飴ちゃんいる?」
いや、別に食べ物で釣ろうとか考えてないよ?偶々!そう!偶々ポケットに飴が入ってただけだから!他に食べれそうなのがなかったからだよ!
「食べるー」
満面の笑みでぴょんぴょんの飛び跳ねる速度が上がった
先程休んでいた岩場に戻るとその場に座り込んでポケットにある柑橘系の味がする飴を妖精に手渡した
両方の腕で抱える様に受け取ってトテトテとこちらに近付いてきて肩に乗るとそこに座り込んだ
「いーにおいー」
んーっと思い切り鼻に飴を付けて息を吸った後、ペロペロと飴を舐め始めた
「どこいくのー?」
現在肩で飴の欠片を口に含んで話し掛けてくる妖精
あの後いつまでたっても飴が減らないことに気付き、一旦預かって飴を割った
その後、小さな瓶に詰めてあげて妖精に渡した
…あの取り上げた時と飴をハンマーで割った時の絶望しきった顔は…ちょっと可哀想だったけどもそれ以上に可愛かった
「んー取り敢えず君のお家まで連れて行かないとなー?」
「お家?」
キョトンとした顔の妖精は全く言ってる意味がわからないと言った表情だ
「お家ないよー」
「え?」
え?この子こんなちっちゃいのに家なき子!?
まさか何かしらの理由で村から追い出されたとか?いやいやそれならなんでこんなに平然としてるの?
…ハッ!まさか、会ったばかりの自分に気を使って!?えーなんて愛くるしいの!?
「だったら…ウチ、来る?」
恐る恐る妖精の方を見ると
「いくー」
にぱーと笑って同意してくれました
師匠…こんなにステキな同居人が出来ました
読んで頂きありがとう御座います!
少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。
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