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中井 優陽の苦悩と幸せ

クラスのネタキャラとは…


スクールカーストではそこそこの位置にいながらも、最も過酷で最も頭を使う偉大な人物である!!

この物語はクラスのネタキャラの中井 優陽くんが卒業するまでの物語である!!


ワーワーと楽しそうに話しながら歩いてる生徒たち。朝から元気だなと考えつつもなんでこんなイヤイヤ行ってんだろ。本当の自分を出せたらもっと楽しいんだろうなあ。とか考えながらぼーっと校舎までの道を歩く。突然頭に痛みが走る。


紗千「優陽おはよっ!!」


優陽「なんだお前か…朝から叩くな」


と言いつつも朝から女子に絡まれると嬉しい。紗千は最近仲良くなったクラスメイトだ。夜電話もしたり2人で遊びにいったりするがあくまで友達だ。なんだろう。友達以上恋人未満ってやつだ。


紗千「あ、キャプテン挨拶してくるからまた後で!!」


駆け足で先輩に挨拶しに行く姿は部活をやめた俺からしたら少し羨ましかった。


2-9 29 中井 優陽


そう書かれた下駄箱は俺の物だ。最初は肉肉覚えやすくていいなあなんて考えてたがもう恥ずかしいだけだなと考えならがら下駄箱を開けるが俺の上履きはない。

いじめか?いや、違う。裸足のまま教室まで行き扉を開けると俺の机に上履きがある。


晟也「あれ?どうして裸足なのかね」


少しニヤつきながら話してくるマサヤに対して苛立ちをおぼえながらも少し大きな声で


優陽「お前が持ってきたからだ!!」


と返事をする。

毎朝の恒例行事だ。

なんで少し大きな声かって?

それは女子に見てもらいたいからだ!!


先生「席に着け〜」


クラスの真ん中にある俺の席に着く。この席は色んなやつから見られてる気がして嫌いだ。

先生が諸連絡をし始め大抵は俺に関係のないことで1時間目なんだっけとか考えながら話を聞いていると


先生「文化祭の出し物でクラスで1人…愛を叫んでもらう!!」


何を言ってるんだこのオッサンは。朝から愛叫んでもらう!!なんて聞いたことねーぞ。あれ、待て。もしかしてこの流れやばいやつじゃね?今このオッサンなんて言ってた。文化祭?出し物?1人?このクラスでやるやつ(やらされるやつ)って1人しかいないじゃん。


晟也「優陽くんがいいと思います!!」


はい、やっぱりね。ネタキャラだもんね俺。今までクールぶったりしてみてるけどネタキャラだもんね。うん。やります。やる。けどこのままやりますって言ったらそれはやりたいやつじゃん。だから俺は考えた。


優陽「いやだあああああ」


クラスに笑いが起こる。こうして1回拒否したうえで


優陽「他にやりたい人いないの?」


シーン


優陽「ふざけんなよ!!」


これで俺がやる流れは作れた!!後はマサヤがゴールを決めるだけ!!


晟也「はい!!じゃあ優陽くんで決定!!」


決まったーーーー

ゴーーーーーール

気分はさながらワールドカップ決勝ハットトリック。


優陽「わかりました。やります…」


こうして俺は文化祭で愛を叫ぶことになった。







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