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村の事を聞きました

 エンス村は『スバルト・クォーデアル』辺境伯が支配している『クォーデアル領』内にある村である。

 辺境伯は自分の息子や娘に村や町の運営を任せている。

 何故なら、将来自分の跡を継ぐ後継者を見極める為だそうだ。

「・・・・・・という事はナノカさんは辺境伯の娘さん、ですか?」

「はい、ですが私は跡継ぎとしてはかなり下の方なんです。」

 僕達はナノカさんからクォーデアル領の説明を受けていました。

「私は跡継ぎとか興味はありません。この村が私の財産であり全てなんです。」

 そこまで言い切れる事はなかなか無い。

 決してリップサービスでは無い事はわかった。

「それで依頼の件ですが・・・・・・。」

「えぇ、最近近くの森で魔獣の姿を目撃する、と村人から報告がありまして、それで今回パトロールと魔獣駆除をお願いしたいんです。」

「なるほど分かりました。」

「それじゃあ早速お二人が住む家にご案内致します。」

 僕達はナノカさんの案内で村の入口付近にある小さな一軒家にやって来た。

「此処がお二人の家になります。」

「ミーナノオウチ?」

「そうだよ、今日から住むんだよ。」

「オウチ! オウチ!」

 ミーナはピョンピョンと跳び跳ねている。

「元気な娘さんですね♪」

「はい。あの、僕達の身元は・・・・・・?」

「えぇ、事前に聞いておりますのでご安心ください。」

 ナノカさんから鍵を貰って家の中に入った。

「ヒロイッ! オニワモアルッ!」

 中は広々としていて裏には庭もある。

 うん、畑を耕して野菜を育てるのもアリかもしれない。

「ミーナ、気に入った?」

「ウン!」

 そう言ってミーナはニッコリと笑った。

   

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