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王都を出ました

「……と言う事になったのよ。」

 ルイーザ姫様から事の顛末を聞いた僕は呆れていた。

 まさか、僕の成績さえも改竄していたとは……。

 それなりに仲良くしていたはずなんだけどなぁ……。

「因みに両親は?」

「既に隠居しているけど、呼び出して後始末をやらせているわ。ショックを受けてるみたいよ。」

 そりゃそうだろうなぁ、手塩にかけて育ててきた息子が自分の家を潰しちゃったんだからね。

 まぁ、同情はしないよ。

「それで、ロイ様。貴方は田舎の方に行く、て聞いたけど。」

「はい、ミーナと一緒にゆっくりと暮らしたい、と思っています。」

「そう、まぁ貴方だったらどこに行っても大丈夫でしょうね、じゃあこちらは退職金ね。」

 ルイーザ姫はお金の入った袋を渡してくれた。

「実は、貴方の両親が退職金を取りに来たらしいわよ。」

「マジですか……。」

 なんか情けなくなってきたよ……。

 ルイーザ姫に挨拶して僕達はお城を後にした。

 その足で僕は実家の周辺までやって来た。

「オウチ?」

「うん、だった場所なんだけどね、流石に近寄れないか……。」

 遠くから見たけど門は閉ざされていた。

 使用人とかはみんな解雇されたんだろうなぁ。

 急に寂しくなってきた。

「ナイテル?」

「ん、泣いてないよ。」

「サビシイ?」

「大丈夫、ミーナがいるから寂しくないよ。」

 そう言うとミーナは笑ってくれた。

 うん、癒されるよ……。

 その後、色々買い物をして今日の所は宿で一泊する事にした。


 そして翌日、僕達は馬車に乗り込み王都を旅立った。

 僕達の向かう村『エンス村』は王都から遠く離れた場所らしい。

 これからはミーナと二人旅だ。

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