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アニメ

ゴールデンカムイとコメディ

作者: とびうお君

 このアニメ原作由来だと思うが、イチイチ私の場合そんなの気にし無い。ネットでの評判は当てにならない。その1つにネットではわいわい皆で話すコミュニューケーションツールとしてのアニメの付加価値があり、アニオリへの期待が高すぎる。何故か?というとわいわいこの先の展開とかやった後、原作既読者がそれ違うって言ってしまって終るから。


 それを込みで面白いと言うのは間違っては無いが、それを抜いた面白さを求めてる人間にはどうでも良いんだ。原作知ってるアニメなんて見るな馬鹿としか言いようがない。アニメの面白さが分かってない。これから書くのは多分原作の面白さだという事。私にとってはどうでも良いが、こういうの拘る人もいるので。


 私の中でアニメ漫画に共通する面白さは、びっくり箱にびっくりする楽しみで、一度開けたらもうつまらん。漫画村が何故問題か?で私ならコレクションとして漫画を買うことは絶対に無いから。初めて見たいから漫画を買うだけで、漫画喫茶などで見た漫画を買うのは稀有な例でしかない。


 漫画を買う人で初めて見る割合を取ったら多分圧倒的に低いと思う。この先の展開が気になるから大体の漫画は売れる。私も絶対見ないわけじゃないが、原作を見たアニメは基本見ない。あくまで原作の面白さ由来の物について。


 これを書くのは配慮だけじゃない。多分この作者の能力が高い。どんな能力か?私が不可能に近いからなろうでは真剣に考えないことだと思ってる部分。コメディとシリアスが滅茶苦茶に作ってある。そんな漫画は大量にある。だが、そのレベルがこれコメディで売りたいんじゃないか?と思えるほどの作品は、このタイプのものではない。


 どんなタイプか?これすぐに人が死ぬ。ポンポン死ぬ。だからってそれをギャグにしてるわけじゃない。例えば撲殺天使ドクロちゃんってギャグアニメは、撲殺でよく死ぬ、ただ生き返るのか?それともリセットだったか?忘れたけど、明確にギャグのためやってる。だがこれは違う。陰惨な世界観と言って良い。


 その世界観で笑いを交えて軽くするって作品は多いが、そのレベルじゃない。むしろコメディの方が主体じゃないか?ぐらい笑いが突っ込んである。じゃばんばん人が死ぬ危険なシーンのシリアスがつまらないんだ。それが全く違う。それで売ってるぐらいのレベルがある。だからこの作品もう滅茶苦茶なレベルなんだ。


 似た作品を思い出すと同じヤンジャンの岡本倫の作風にとても似てて、岡本倫は笑い以外にもこれにお馬鹿なエロを混ぜてくる。


 こういった作品は一部の天才的な人物しか無理。実際岡本倫の登場で独特の個性と言われテイル。ただ漫画はこういったシリアスコメディがぐちゃぐちゃになる作品が多い。だからパッと見は漫画だなとなるが、見慣れてる人はスグ分かる。岡本倫のその程度が度を超えていることを。同じヤンジャンですぐに私は岡本倫レベルの滅茶苦茶さだと思った。


 多くの人がライトってことで、すぐこういった笑いに走るが、私はそれを勧めない。笑いによるシリアスの軽減はシリアス自体を壊す諸刃の剣だと知ったほうが良い。他にも幾らでも弊害がある。大半の作品は結果論で、その失敗で見てられないゴミを私は大量に見てるんだ。


 なろうの作品はちと違う。そもそも陰惨なとかそういうのが殺伐としたシーンは多いが無い。緊張感が極端に無い。当たり前と言えば当たり前だが、それゆえただの異能力バトルが、チート能力バトルといわれてしまう。なろうの作品は根本的な部分でライト化されていて、笑いはその補助に過ぎない。


 典型的なスローライフは少ないが、ある意味なろう作品は大体の作品がスローライフ的なライト感がある。


 安直にコメディや笑いでシリアスを軽くしようとするのは私はあまりお勧めできない。それはあった方が良いと思うが、なんとか軽くしようと必死になるようなものじゃない。一部の優れた人間しか、こういったバランスによる結果論を無視した作品は作れない。何故漫画にこういうのが多いのか?なら絵になる。


 そうなると文字でそれを作るのは無理じゃないか?なら実写よりはマシ。映像が無い分マシだが、結局最高点は絵による説得力があるから無茶が通るとなる。例えば、ゴールデンカムイもヒロインのアシリバのリアクションの顔芸が有名。何故実写映像と絵じゃ違うのか?絵は嘘だからになる。この嘘が見事だからに成る。


 文字による嘘より絵による嘘の方が圧倒的な説得力がある。実写映像はそういったありえない嘘を作るのが上手くない。


 そもそも漫画文化で創られたもので細かいものの大半は絵によるものが大きい。何故ラノベは成立できたのか?で根本の部分のびっくり箱だけは文字である程度可能だから。それは決して結果論的な絵によるコメディとシリアスの融合ではない。だがラノベはこの漫画文化をそのまま受け継いでる。


 アニメ側で処理はしてるが、ラノベは正直言ってこの部分上手いと思えない。突き抜けたゴミみたいな作品がラノベじゃ生まれやすい。


 具体的には言えないが、とにかくあほらしくて見てられんとしか言いようがないものがラノベでは生まれやすい。そして何故なろうがアニメで嫌われやすいか?でこのアホみたいな作品が生まれやすい流れをラノベからそのまま受け継いでるから。


 素直にゴールデンカムイはコメディ部分やいろいろなメシを食うのが面白いなろうと共通する部分が多い。だが、そういった作品が高いレベルで緊張感のあるドキドキ展開を作れてるのはなろうじゃ稀有だ。この作品は単純に面白いが、それだけじゃなくて、なろうとの比較でちと面白い視点で見れるものだと思う。


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