表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手違いからの異世界生活  作者: ケーキ
9/25

散財(必要経費)

 さっそく服を買いに行く。仕立て屋に行くほどお金があるわけではないので古着屋に行くことにする。場所は出るときに女将さんに聞いてきたので大丈夫だ。


 ティルザだけの分ではなく自分の服も少し買わないといけない。さすがに一カ月も同じ服を着るわけにはいけないし。元のの世界の服(ライダースジャケットにジーパン)はこっちだと少々目立つからな。


 古着屋に着いたのでさっそく物色する。しかし、どれを買えばいいのか全然わからない。自分の服でさえ母が買ってきたものか兄のおさがりで着れればいいのスタンスだった。まさか異世界に来て自分の服と女の子の服を買うことになるとは思ってもいなかった。


「ティルザ。どれかいい服はあったか?」


「わかりません・・・。」


 色々と服を見ていたティルザだったがよくわからないらしい。こういうのは女の子にでも任せればなんとかなると思ったがティルザでは無理だったか。しょうがない。店員さんに聞いた方が早いか。


「すいませーん。」


「はーい。」


 奥の方から店員さんが出てくる。


「なにか探し求めですか?」


「この子の服と自分の服をいくつか見繕って貰えませんか?」


「よろしいですよ。ご予算はどれくらいで?」


「なるべく安くお願いします。」


「わかりました。少々お待ちくださいね。」


 数分待った後店員さんが二人分の服を5着づつ用意してくれた。どれも肌触りはゴワゴワして、いかにも村人の服って感じだ。自分はこれでも問題ないがティルザはどうだろうか。


 特に問題もないみたいなのでそのまま購入。7500ポルだった。取り合えずティルザには着替えて貰った。着ている服は結構汚れているのでそれはそのままゴミに。


 次にまた武器屋にきた。ティルザの装備を購入するためだ。


「いらっしゃいってあんちゃんまた来たのかい。魔法銃の調子はどうだった?」


 店内に入るとバッカスさんが声をかけててきた。ティルザはびっくりして自分の後ろに隠れてしまった。いい人だけど見た目怖いもんな。


「それはもちろんよかったですよ。ただで貰ってしまったのが申し訳ないくらいです。」


「そうか。そうか。それは良かった。それはそうとしてなんでまた来たんだ?」


「この子を雇うことになりまして。それで、この子の装備を買いにきたんですよ。」


「そうか。どんな得物がいい?」


「そうですねぇ。ティルザは戦ったこととかないよね?」


 こくりと頷く。


「なにか武術を習ってたとかもないよね?」


 またこくりと頷く。


 さて、どうしようか?どんなのが向いているかわかんないしなぁ。・・・そうだ。鑑定でもしてみるか。なんか戦闘に向いてるスキルあればそれを活かす武器を買えばいいし。


 世界眼で見るとその人のありとあらゆることがわかってしまうけどそれはプライバシーの侵害もいいとこだからしないけどステータスくらいならいいよね?



【名前】ティルザ

【レベル】2

【体力】24/56

【魔力】84/84


【筋力】13

【耐久】11

【敏捷】10

【幸運】5


【スキル】槍術Lv.1 魔眼(恐怖)Lv.2



 おっ、槍術があるじゃあ槍でも持たせたらいいか。他にも魔眼(恐怖)のスキルがあるね。見たものを恐怖させるのか。結構良さそうなスキルだ。筋力とかのステータスは低いけどうまくやれば十分戦えそうなステータスしてると思うけど・・・。この世界に来たばかりの自分じゃ何とも言えないか。



「この子でも使えそうな槍とかありますか?」


「槍か、いい判断だな。」


「先ほど言われましたから。」


「ちょっと待ってろ。・・・・・こいつなんてどうだ?伸縮性がある槍でな、ここを回すと槍が縮む。反対に回すと戻る。長さも調節できるし持ち運びも便利だろう。」


「なるほど。ティルザ。ちょっとこれを持ってみて。」


 槍をティルザに近づけると恐る恐る手に持つ。


「どう?」


「なんか・・・。しっくりきます・・・。」


「そうか。じゃこれにしようか。これっていくらですか?」


「35000ポルだ。」


 まじか!今の所持金の半分くらい持っていかれるな。でもしょうがないか。頑張って明日から稼げばいいか。


「ではこれをください。あとこの子に合う防具ありませんか?」


「そうだな。重いのは無理だろうし革が妥当だろう。と言っても革でも値段にバラつきがあるしな。予算はどれくらいだ?」


「なるべく安くお願いします。」


「わかった。ちょっと待ってろ。」




 ティルザに合う革の防具は結局なかったので胸当てだけ購入しなんとかサイズを合わせて貰った。胸当ては3000ポルした。残りの所持金は25500ポル。たった1日で3/4もつかってしまった。必要経費だし仕方がない。明日から頑張んないとなぁ。


 武器屋を後にし宿屋に戻る。夕食も食べれる時間になっていたので食堂でティルザと一緒に食事を取る。最初は一緒に食べることをためらっていたが一緒に食べるように言った。


 その後は部屋に戻りタオルで体を拭いて綺麗にしてからすることもないので早めに就寝した。


 もちろん体を拭くときは背中を向けあって拭いたし、寝る場所もティルザにベットを使って貰って自分は女将さんに追加で貸してもらった毛布を敷布団と掛け布団にして寝た。小学生くらいの子に手を出すことなんてしない。ロリコンじゃないしな。




誤字脱字等ございましたら教えてください。


感想、評価お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ