第六話「美しき庭の奇跡」
‐アシュダル研究所 救護室
ウィンド「君たちのお陰で、フラワーガーデンに悪の手が来るのを免れましたわ」
アシュダル「…私の研究が…やはりこんな恐ろしい目に」
ミオ「いいえ、先生。あの悪霊は先生の研究が原因じゃなかったみたいです」
ウィンド「えぇ、すべてはあいつの復活…私への復讐でしょう」
テツ「ウィンド様、この笛をどうすれば?」
ショチピルリ「その笛は燃やすのです。二度とよみがえらぬように」
テツ「燃やしてきます!」
アシュダル「だが…君たちのお陰だ。ありがとう」
シュン「え」
ショチピルリ「確かに…ウィンドだけの時よりも、君たちのお陰で時間が稼げた」
ウィンド「あいつの話によると…ほかの仲間たちが復活したらしいわ。私の仲間たちが危険なのかも」
ショウ「他の街も危険って事…か」
ウィンド「えぇ、あなた達の街の他にフラワーガーデン…を含めた7つの街や洞窟…私たちの仲間が危険かもしれないのです」
カイ「ってことは」
ウィンド「あなた達にお願いです、私の仲間を敵から救ってください!」
シュン「そんな事」
ショウ「喜んで」
カイ「受け入れますよ」
ショチピルリ「ふむ、なかなかすごい自信の持ち主だな」
シュン「この世界を守らないと…師匠に怒られますから!」
ショチピルリ「師匠…お主の剣術の腕は子供なのに立派なものじゃったな」
シュン「偉大なる剣術の師ですから」
ショウ「ところでウィンド様、次はどこに行けばいいのでしょうか」
ウィンド「そうですね…確か昔はフラワーガーデンが襲われた次の年はアクアヴィレッジだったはずですわ」
アシュダル「ゴホゴホ…アクアヴィレッジはここから南東に向かえばすぐ。大きな滝が目印じゃ」
カイ「それより、アシュダルさん。もう人間を蘇生するとかって研究はやめること!」
アシュダル「むむ…」
ミオ「カイ君の言うとおりです。あの中庭のように、科学の力をフラワーガーデンの為に使いましょう」
アシュダル「そうだな、こんな姿になった私を弟子や子供に助けられ、こういわれてしまったら、仕方ないな…」
ウィンド「それは良かったですわ」
テツ「燃やしてきました!二度と蘇らぬように!」
アシュダル「ミオ!テツ!第一ラボを解体!自然の研究に戻そう」
テツ「先生!」
ミオ「わかりました!」
アシュダル「こうしてはおけぬ…君たち、本当に感謝する。最後に名前だけ聞いておこうか」
ショウ「ボクはショウ、彼はシュン、こっちがカイ」
シュン&カイ「よろしく!」
アシュダル「そうか、ありがとうな!」
ウィンド「シュン…ショウ、カイ。妖精の加護がありますよう…またフラワーガーデンに遊びに来てください」
シュン「ありがとうウィンド様」
ショチピルリ「私もせっかく目覚めた。それに不穏な空気が感じる、少しの間、お前たちのサポートも承ろう」
カイ「ありがとう!」
ウィンド「ショチピルリ様、シュン、ショウ、カイ。仲間をお願いします」
シュン「任せてくれ!」
‐某所
ヴィヴァ「悪霊ゴースが封印されましたね」
???「ふん。あいつは昔も最初に人間に滅びた」
ヴィヴァ「感謝してもらいたいですね、私のお陰でよみがえり能力もアップしているのに…またもや手下にやらせるのですか」
???「お前は私の事を知らぬのだろう、少しは大人しく見ていたまえ」
ヴィヴァ「…」