第十二話「魔石の紫の洞窟」
‐バイオレットケイブ 洞窟王国
ケイブ王「…おろちよ」
おろち「はい…」
ケイブ王「倭国を捨て我が王国へ来て…1年も経つ。そして、我の求婚を受け入れてくれた…」
おろち「私でよければ…ケイブ王の妻として…」
ケイブ王「何を言う。私はおろちに一目惚れし求婚をしたんじゃ。お前しかおらんよ」
おろち「ありがたき幸せ…故郷を捨て、ここへ来たかいがありますわ」
ケイブ王「嬉しいことを言ってくれるな。それではおろち…王国民に婚約の発表をするぞ」
おろち「もちろんです!」
‐バイオレットケイブ
…深夜2時
???「ぐはぁぁ…人肉…人肉よこせ…」
女中A「きゃ…きゃああああああ!!」
???「グハハハ!!頂こう。美味しい女の肉を」
女中A「グシャァァ」
ケイブ王「…な、なにごと!兵よ、あやつを倒せ!」
兵「はっ!」
女中B「王様、おろち姫が…」
ケイブ王「お、おろち?ど、どこだ!」
兵「王様、きっと地下へ逃げたのでは?」
ケイブ王「わ、わかった。探してこよう。ミナモ気をつけよ」
???「グハハハハハ。人肉!人肉ぅ!!」
‐翌日
ケイブ王「…なんということじゃ。王国が…半壊してしまった」
おろち「…あな…た…」
ケイブ王「おろち!心配したんじゃぞ?どこにいたんじゃ?」
おろち「…」
ケイブ王「おぉ…血で汚れている。被害にあったのか」
おろち「紫の精ソイル…」
ケイブ王「そうじゃ、国の危険じゃ。ソイル様に話を聞いてもらわねば」
おろち「…フフフ」
‐某所
???「竜王…ヤマタノオロチか」
ヴィヴァ「…次こそは勝てるのでしょうね?」
???「知らんな。…竜族界一のあいつなら。人間如き。しかも子供はいいだろうあいつにとってはいいごちそうだ」
ヴィヴァ「シュン…ショウ…カイは強い。それはあなたもご存じのはず」
???「ヴィヴァ、お前が負けた、あいつらが負けたからと言ってヤマタノオロチが負けるはずなかろうが」
ヴィヴァ「そうでしょうか…」
???「フン、今に見ておけ」