~三人目の出逢い~
「大丈夫!!太らない体質だし、運動も、ある程度はしてるつもりだから。」 俺の返答に、桐家と橋澤は、驚きと羨むような顔をして、こう言った。
「……いいなぁ………せっかくダイエットをしても、リバウンドばかりで、困ってるのに…霧依君はいいなぁ~」
「そうそう、いっそのこと、霧依の筋肉を分けて欲しいくらい。」
なにいってんだか、ダイエットは嘘に決まってるよ。だって体に余計な肉ついてないじゃん!!
「霧依君こそ、なにいってるの?このスタイルは、厳しいダイエットの結果であり、自然に身に付いたものではないのよ!!」
「って、おいっ!!人の心の中勝手に見るなぁーー!!」
「失礼ね、心の中を見たんじゃなくて、読んだのよ。ちなみに、催眠術や読唇術もできるのよ♪」
「知るか、いらない情報ありがとう。」
「てへへ、誉められちゃった♪」
いやいや、ほめてないし。
それから俺達は無駄話をしながら昼休みをすごした。暫くすると、周りがだんだん騒がしくなってきた。どうしたのだろうか?
「おい、霧依、あそこ見ろよ、生徒会長がこっちを見てるみたいだぞ!」
「ん、ああ、そうみたいだな…」
「だなって……あの全校の憧れの的の存在であり、この学園を代表&統括者みたいな人だぞ!?普通は驚くだろ。」
「そうなのかなぁ、松木里緒菜って、結局はこの学園の生徒なんだから、会長でも、統括者でも、どんな凄い特権や階級を持っていたとしたも、女性として接しないと、人として失礼だと思って、返事したんだが違ったか?」
谷田貝は、少し困った顔になって、答えた。
「はぁ~ お前って、たまに凄いこと言うよな」
俺と谷田貝が話してると、松木が、話しかけてきたようだ。
「ねぇ、霧依湊って君よね?生徒会に入ってみない?」
この女はいったい何をいってんだ?俺が生徒会に入るだと、面倒くさいだけでしょうが。
「ーーは?」
「ああ。ごめんなさいね、いきなりで。ここじゃ話しにくいから、場所を変えましょうか。そちらの皆さんもご一緒にどう?」
まぁ、ちゃんと理由を話すならいいか。
「ああ、行こうぜ。」
「そういうことなら、遠慮なく」
「じゃあ、私達も行こうよ。」
「うん、そうだね。」
それから、食堂を出ていく時に、周りにいる奴らを、強くにらんでいく。