~二人目との出逢い~
教室に入ると、男子達が睨み付けてくる気がした。しかし、桐家が、教室に入るとそんなモノがどうでもよくなってくる感覚に陥った。
「あれ?皆、どうしたのかなぁ?恐い顔してるよ」
その一言で、嫌な雰囲気(男子のみ)が消え去った。ーーなんて力だ。ほんわかすぎる……
暫く経って、担当の先生が来た。スタイルは、細身で、髪型はロングだ。胸は……まぁ、良しとしよう。
「今日から、このクラスの担任になった烏木波だ。呼び名は…適当でいい。それと、不純異性交遊を私が!見つけた場合は、私の奴隷兼夫となってもらうつもりだから覚悟しとけ。以上!!」
クラス中の男子全員が、戦慄した…そして、 〔恐ぇぇぇ~~〕
初めて、男子達の気持ちが一つになった瞬間だった。そんなときだった、あの子がやって来たのは。「ガラッ……遅れてすみません。道が混んでて」
俺達は、目を奪われてしまった…それほどまでに、遅れてきた娘が綺麗だったのだ。栗色の髪に、150cmあるかないかの小さい身長、そして顔がお嬢様みたいなのだ。それこそ、身分の高い貴族のように。
「皆さん、どうされたのですか?……あ!私がいけなかったのですね、遅刻なんてするから……」
違う、違うんだ…見惚れてただけなんだ。と、皆が思ってると、烏木先生が、
「ひとまず、自己紹介しとけ。別に、皆きにしてないんだから。」
「あぁ…はい、失礼しました。」
彼女は、ふぅ…と一息ついてから、
「葛木真美と申します。これから、よろしくお願いします。」
皆、精一杯拍手する。きつくおこられた子供を慰めるように。
「えっと……私の席は、あ!あそこですか。これからよろしくお願いしますね。」
と言って、葛木は、俺の隣にきた。
「あぁ、よろしく頼むよ。」
その日の昼食は、食堂で食べることにした。
俺が選んだのは、豚カツ定食とカツカレーだ。様子を見ていた俺の周りの奴らは、驚きを隠せないようだ…
「おまえ、そんなに頼んで腹大丈夫なのかよ…」
そういったのは、谷田貝博人という男だ。こいつは、入学式に最初に話した奴だ。「あんた、それだけ食ってまだ食うつもりなの?呆れた……」 呆れ顔で言ったこの女は、橋澤咲希だ、谷田貝と似た経路だ。
「食べるのもいいけど、運動もちゃんとしなきゃだめだよ!!」
これは、もちろん桐家だ。前の部で書いたから、出逢いは省略。桐家に「一緒に昼食を食べに行こう」と誘われたので、付いていったら、この二人が、いたというわけだ。ついでに、葛木も誘おうとしたが、不在だったらしい。 残念である。