~ 一人目との出逢い~
その日、湊は牛乳とパンで朝食を済ませ、家の玄関を出た。
「今日から高校生かぁ~。疲れそうだなぁ~。あ~ぁ」
のんびりとした青空のなか、小さく呟き、大きな欠伸をしながら歩いていると、
「キャッ……いてて、何よもう~」
おそらく、よそ見をしていたのだろう、湊と同じくらいの身長の女子が、地面にしりもちをついていた。どうやら、ぶつかってしまったようだ。 「あっ…悪い、大丈夫か?」
湊はしりもちをついている女子に手を差し伸べた。
「ええ、大丈夫よ。……あらあなた」
と、女子は、何か気づいたそぶりをみせ、
「その制服、空都学園のものじゃない?新入生なの?」
と、聞かれたのでそうだよ。返すと
「あら、私もなの。桐家恵よ、よろしくね」
女子が、桐家が、自己紹介をしてきたので、こっちも真似た。
「霧依湊だ、よろしく」と、言うと桐家がこっちをみて、
「せっかくだから、一緒に行かない?……もちろん良ければだけど。」と、桐家が、上目遣いで問いかける。
「別にいいぞ。そのくらい」
そんな目で見るな。照れるだろうが!
「やった~ありがとう!!霧依君」でかい胸を揺らし飛び上がるように跳ねた。とても嬉しそうな顔で。
桐家は可愛い。その目立つ胸といい、モデルのようなスタイルといい、人目見ただけでこれだ。……きっと彼氏いるんだろうなぁー。と、ニヤニヤと淋しい気持ちの中間くらいの顔をしていると、
「どうしたの?学校ついたよ。はいろっ♪」
どうやら考え事してるうちに、ついてしまったようだ。廊下に貼らさっているクラス分けの表を見ていると、
「やったね、私達同じクラスだよっ!」
桐家は、また、嬉しそうな顔で喜んでいる。 全くこの娘は……息をふぅ…と吐き、
「ああ、そうだな。改めてよろしく!」
「……うん!こちらこそよろしくね!!」
物語を書くのが、初めてなので、何かアドバイスや意見、感想をどしどし募集していますので、よろしくお願いします。