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第1話 告白するのは至難の業だ。

連続投稿です。

放課後、オレは濱田さんをオレや濱田さんのクラスである一年一組の教室へと呼び出す事に成功した。


もちろん、教室にはオレや濱田さん以外の人物が居ない時間を見計らって、呼び出した。さぁ、告白の時間だ!し、しかし、緊張するものだ・・・


「ねぇ、九重くん、一体私に何の用かな?」


濱田さんはオレの目の前に立ち、微笑みを浮かべながら首を傾げるという可愛い仕草を見せてくれた。や、やっぱ可愛いっ!もう、迷いはないぞ!


「あ、あの・・・」


「ん?何かな?」


緊張して口の中がカラカラになって、言葉を発せなかった。それにより、濱田さんは首をまた傾げ、可愛い仕草を見せてくれたっ。


「・・・オレと付き合ってくださいっ。オレの彼女になってくださいっ」


オレは頭を深々と下げ、濱田さんに告白した。やっと濱田さんに告白出来たんだ。


告白して、ずっと頭を下げたまま数分の時間が経った。でも、オレにとっては、その数分が何時間にも感じてしまった。し、失敗したか?


「・・・ごめんなさい。気持ちは嬉しいよ?でも・・・私、好きな人がいるからっ・・・本当にごめんなさいっ!九重くんっ!じゃっ!」


濱田さんは頭を深々と下げ、オレの告白を受けて、その答えを言って、教室を出た。

そう、オレは、ふられた。オレの春は・・・遠ざかったのだったーーー。


ーーーーーーーーーーーー

帰宅路。

オレは俯きながら我が家へと移動していた。

部活は軽音楽部に入部していたけど、体調不良を訴えて帰宅する事にした。


それもそうだろう、告白してふられた野郎がその日に部活なんぞ出来るものなのか?答えは分かるだろ?ぽっかりと開いた穴は、いくら軽音楽部が好きで軽音楽部の練習が出来たとしても、その穴は塞ぎようにもない。


一日だけ休めばきっと・・・いや、何日経っても、落ち込んだままなのだろう。オレは、少し涙を浮かべてしまった。


「くそっ・・・」


オレは道ばたに転がっていた小石を蹴り上げ、小石は、あらぬ方向へと転がり、ある少女の靴に、こつんと当たってしまう。

オレは、視線を上に向けて、その少女の顔を見つめた。


二重瞼でクリクリとした目。すっとした鼻筋。薄くてチェリー色に染まった唇。シャープな輪郭。腰まで届くだろうか?と疑いたくなる程の長くて綺麗な黒髪。

胸は大きくて、ばんっと強調している。腰は細くて、お尻は少し大きめの美しいセクシーな少女だ。


でも、その少女は、黒いロングコートを着こなし、微笑みを浮かべるが、どこか邪を感じてしまうオーラというモノを感じてしまうが、気のせいだろう。


「・・・キミ、九重優・・・だね?」


「?!!」


オレはその少女に見覚えはなかった。嘘じゃないぞ?しかし、少女はオレの名前を知っている?まぁ、別にいいが・・・


「は、はぁ、・・・」


オレは目上の人には敬語を話す癖があるのが、どう見ても年下にか見えないので、少女に普通に話す。 


「じゃあ・・・死んで?」


「は?」


少女の言葉に耳を疑った。死んでだと?『はい、いいですよ』なんて言う筈はないので、無視する事にした。


「お、オレ、急ぐから・・・」


オレは我が家に向かう為、少女を避けつつ、歩き始めた。だが・・・


しゃっ」


少女はオレの横腹に向かって、四本の指を真っ直ぐに伸ばし、掌の小指側で刀を使うように打ってきたのだ。これを手刀と言う。いやいや、そんな場合ではないっ。


「うおっ?!」


オレはとっさに身体を捻り、少女の攻撃を何とか避け、尻餅をついてしまった。カッコ悪いなぁっオレ。いやいや、そんな事を思っている場合ではないなっ!


「な、何すんだっ!」


「え?あなたを殺すの。さっき言ってたでしょ?うーん、ニンゲンは知性が足りないのかな?」


少女は再びオレを殺すと宣言。あのな、簡単に殺すだの何だのは言うなよ。可愛いのに台無しではないか。


「じゃ、お願いだから、死んで?」


少女は拳を高らかに上げて、尻餅ついたままのオレを攻撃してきた。スピードが早く、その攻撃が受け取れなかったので、横に転がり、少女の攻撃を避けた。


すると、どこぉっ!という音が謎の女の子の方から聞こえたので、視線をその子に移したら・・・コンクリートの地面を素手で粉々に砕け散っていたのだ。


「?!!な、何?!」


女の子の力ではコンクリートなんて砕ける事はないと思っていた。いや、人類の力でもだ。コンクリートを砕く際には、機械が必要なのだが、この謎の女の子は、素手でやっちまったのだから、オレは混乱していた。


「もぉ~、じっとしててよ。あ、そうだっ、こんな時は・・・」


女の子は自分のコートの中を漁って、何かを取り出そうとしていた。オレは、その隙を見計らって、逃げた。カッコ悪いなんて言っている場合ではない。何よりも命が大切なのだから。


「いくよっ!ビリビリビリーくんっ!」


後ろから謎の女の子の声が聞こえたのだが、振り返る余裕はなく、謎の女の子に向けて背を向けて走っていった。


『がぅっ!合点がってん、承知のすけっ!』


後ろから謎の女の子ではない声がした。声的に合成音声なのだが、今は気にしている場合ではない。だから、逃げ続けるのだが・・・


ビリビリっ!


オレの足に何かが噛みついた。それと同時に、静電気のような刺激がオレの全身に伝わり、地面に倒れた。


「っっっ!!」


地面に倒れても何か足に違和感があるので、足に視線を向けると・・・犬だ。真っ白の犬のようなロボットだ。見たことのないロボットなのだが、とりあえず捕まえて思いきり地面に叩きつける。


すると、ロボットは壊れたようで、オレを解放。痺れる身体を引きずりながらも、謎の女の子からの追跡を逃れようとするのだが・・・


「へぇ~・・・ニンゲンって力があるんだ~。キミを早く殺して、ボスに報告しなくちゃねっ」


負傷したオレの足では逃げる事もできない。万事休すかと思われる矢先、オレ達は通学路のド真ん中にいた訳で車が通るから、スピードを出す車が急接近した訳だ。


「あ、危ないっ!」


オレは咄嗟に女の子を抱きつき、女の子を道路の端へと移動させる事に成功した。

車は、スピードを緩める事なく、通り去っていき、姿を消した・・・


「だ、大丈夫か?ケガはないか?」


オレを襲う痺れは治り、身体の自由を取り戻し、女の子を助ける事に成功したのだが・・・女の子は顔を真っ赤にして俯いていた・・・あ、ずっと抱きしめたままだった!


「おっと、ごめんよ」


「あっ・・・」


オレは抱きしめを解放すると女の子は甘い声を出し、顔を未だに真っ赤にしていた。


「な、何で助けたの?あのまま放っておけば、今のアレにぶつかって私は死んでいたのに・・・」


女の子は身体を震わせ、オレの目をじっと見つめ、オレに質問してくる。


「はぁ?危ないからに決まっているじゃん。それに、キミを殺そうとも思っていないしね」


「な、何で!何でなの!私、キミを殺そうとしていたのにっ!うぅっ・・・」


女の子は涙を流し、顔を俯かせるが・・・オレを本気で殺そうとしたのか?こいつ・・・オレが何かしたのか分からんが、何か事情があっての事だろう。オレがその事情を知る事はないし、知らなくてもいい。


「キミが死んだら、キミを大切にしている人がどう思うか分かるか?きっと悲しむだろ?それを阻止したまでさ」


「あっ、あ、あ・・・あり・・・がとっ。あり・・がとっ」


女の子は涙を流しながら、何度もお礼を言う。感謝されるのは嬉しいのだが、今度からは命を狙わないで欲しい。何かの事情で殺されるなんてのはイヤなんでな。


「わ、私、うるう・・・お礼に私の名前を言ってあげたんだからねっ。勘違いしないでよねっ」


謎の女の子の名前を知ったオレ。そして、ツンデレっぽいなぁと思うオレなのであった。


「そうかい、ありがとよ。じゃ、気をつけて帰れよ?あばよっ」


オレは我が家に向けて歩を進める。途中で走ったりしたら、逃げられていると思われ、また追いかけられるかもしれないので、慎重に歩いていた。


「ちょ、ちょっと待って!!」


ギクリ。女の子によって歩くのを停止させられた。待たなければ殺されるかも・・・いや、待っても殺されるかもしれない。が、警戒しつつ女の子の方に振り返る。


「わ、私、宇宙人なの!そ、それでね?この惑星・・・地球を侵略する為に来たから・・・」


・・・電波だ。自らを宇宙人と名乗り、更にこの地球を侵略すると宣言。非常に残念な女の子だ。見た目は可愛いのにな・・・


「へぇ~。そうなんだ・・・じゃ、頑張れよ~」


オレは適当な相槌を打ち、女の子を励ましてやった。地球を侵略する事なんて不可能だからな。でも、変な道具あるし、力すげぇし・・・とりあえず、この女の子とは、あまり関わらない方がいいよな?


「う、うんっ!じゃ、じゃあね!」


「おう。じゃあな」


女の子はとてとてと、どこかへと歩き、姿を消したのであったーー。


まだまだ表現力がないなぁ~・・・

もっと上手になりたい・・・

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