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俺はチート能力で日本を救う(仮)  作者: オーレリア解放同盟
第二部 第二次極東戦争編
26/29

#25 VS震煉

「うらああ!!」


「ぐはっ!!」


次々となぎ倒されていく兵士。


兵士をなぎ倒し進むは黒い覆面男と覆面女。


「いくらばれないようにってこの格好はさすがに・・・」


「学校の生徒にばれるよりはましだろ?」


まあ確かに。と、うなづく鈴花。


「こちら核海聖。衛星で確認できたか?」


ただいま海聖の脳みそは元通り。EMP対策でスパコン状態ではない。

耳に取り付けられた小型のインカムで萌仁香と通話中である。


「ええ。屋上にいるわ。確認した限りだと、通訳として使われているみたい。綾菜と言うのはばれていない」


今の衛星は2000年代初期に比べてはるかに進歩した。人間の口元まで確認できるほどに進化し、口元を確認する事によって会話内容を確認する事も可能だ。


「そうか。ありがとう。鈴花、屋上にいるようだ。行くぞ」


「ええ」


小学生こと月見里萌仁香と連絡を終えた海聖はノンストップで屋上へと向かう。




その頃

―――――屋上

「ちっ!!脅しをかけようにも何も出来ねえ。まさか、自軍の放った電磁波でこうなるとは!!」


電子機器の不調でNATOに脅しをかける事が出来なくなったことに腹を立てているのはエンジェル対策本部隷下対エンジェル用部隊ルシファー星霜学園強襲部隊指揮官。


「どうした?何があった?」


「ああ、これは震煉殿。自軍のEMP攻撃の所為かこれらの機械に不備が発生していまして・・・」


李震煉。鈴花の実の兄にしてSTOにとってNATOで言う核海聖的な存在。


そして唯一無二の核海聖に対抗できる存在。


「我が軍が投下されたのはEMP攻撃後だ。我が軍にEMP被害が出ることはあり得ない」


「いやでも、現にこうなっている以上は・・・」


「まて。ということは・・・・」


震煉に思い浮かんだことは一つ。海聖によるEMP攻撃だ。


ならどうすれば海聖はEMP攻撃が可能か?


一つは鈴花が核海聖に敗北し、核海聖がはなった電磁波弾頭による被害。


二つ目は鈴花が裏切り核海聖とともに星霜学園を奪還しようとした結果による被害。


そのどちらでもいい。ここに核海聖が来たら殺すまでだ。


「ん?その女は?」


「通訳代わりとして教室から拾ってきた女です。中国語が喋れるので」


「こいつは・・・・・」


間違いない。俺の探し物だ。


「ほう、お前が赤薙綾菜か?」


「!!」


突然の事で言葉を失う綾菜。それと同時に感じた命の危険。


前も経験したことあるこの感覚が、痛みを受けた身体が綾菜に逃げろと命令している。


だが、その身体が恐怖におびえる心に負け動けない。


そんな時だった。


「綾菜!!」


バンと大きな音と共に聞こえたその声は綾菜のよく知る声。

同じ家で寝食をともにし命の危険を救ってくれた、心から信頼できる唯一の家族。


「か、海聖!!」


「・・・・きたか。人間から神になりあがった男」


「神だか何だか知らんが・・・綾菜に手を出すな!!」


体中から重火器を出現させ綾菜に被害が出る事を無視して震煉にそう攻撃する海聖。


震煉の周りを囲むようにして飛んでくる銃弾、砲弾、ミサイル。八方ふさがりなはずなのに彼は余裕だった。


「そ、そんな・・・・」


「これでおしまいか?」


海聖の攻撃はすべて無力化された。どんな攻撃したかは予想できる。映像でも見た。


だが、ここまでとは・・・・予想していなかった。


海聖の放った弾は何もなかったかのように消え散っていったのだ。


「かかって来い。核海聖!!」




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