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エロゲの豚野郎に転生してなるべく怒りを買わないようにしたらヒロインたちの好感度がカンストした  作者: スイセイムシ


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浮気殲滅剣闘士イクスの浮気野郎爆誕





「まったく何をするんですか。イクスにはこれから剣闘士としてエントリーして戦ってもらうと言うのに」


「あたし達のことを放っておいて、何女にいいとこ見せようとしてるのよ! このクズ!」


「ご、ごか……。グホ!」


 修羅場です。

 修羅場にございます。

 部外者の豚野郎にはもはや嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。


「この後に及んで言い訳をするつもりか、イクス? まったく我々がお互いに手を出さないように協定を結んでいたと言うのにお前と言うやつは」


「神の裁きを受けなさい。背教者」


「や、やめろ! というか俺が誰を彼女にしようと別に付き合っても無いお前らには関係ないだろ! 勝手に彼女ヅラすんなよ!」


 いやキレてる相手に正論はあかんですよ。

 怒りの形相からもうゴミを見る冷めた目になってますし。

 なんでもいいからとりあえずペコリンコゴメリンコしてくださいよ。

 怒りの余波が俺のところまできそうなんですが。


「あたしも自分がクズだって自覚あるけど流石にこのレベルは擁護できないよね」


「イクスは女の子の敵だよ。ねえスラン君」


 え、俺ですか。

 いや俺はそこまでは……。

 目が怖いですね。

 その通りでございます。


「そうだ。恥を知れ俗物」


 俺が忖度してイクスを罵倒するとイクスが我慢の限界なのかプルプル震えて始めた。


「クソ! 言いたい放題言いやがって! 誤解だ!」


「誤解も何も一目瞭然じゃん」


「もういい! 俺は戦ってくる! この話はこれで終わりだ!」


 いや気持ちはわかるけど、全部放り出して鎧でゴーするのはダメですよ。

 ヒロイン達全員納得してませんし。


「あたし達の弁解よりも女に良いところを見せる方を優先するっていうの。みんな許せないよね」


「「「そうよ! そうよ!」」」


 やはりというか、ヒロイン達は行き場を失った怒りを大爆発させ始めた。

 イクス、戻ってこい。

 戻ってちゃんと説明して怒りを鎮めろ。

 いや、俺も巻き込まれんようにイクスに丸投げしましたけど流石に事後対応が最悪すぎますよ。


「スラン君、行きましょう。何としてもイクスの凶行を止めてわからせないと」


「だな」


 これ以上怒りの業火を燃え上がらせないためブチギレヒロイン達に合わせているとエントリーの受付に担がれて運ばれた。

 いかんですね。

 怒りで理性が崩壊してもはや周りが見えていません。


「エントリーさせてもらって良いですか?」


「はい。飛び入り参加ですね。選手名はどうされますか?」


「イクスの浮気野郎でお願いします」


「承知しました。早速次の試合からお願いします」


「スラン君頼むよ」


「任せろ」


 浮気殲滅剣闘士イクスの浮気野郎爆誕。

 これ以上キレるようなことをさせてもあれなので、肯定して流れるままきましたが問題しかないですね。

 鎧はないし、難易度が高いのでイクスとカチ合うまで勝てるか正直微妙ですし。

 というよりもメンタルが不安定になっている今イクスが第一試合も勝てるかも怪しい。

 普通に負けそうな気がする。

 試合まで時間もそう大してないし、適当なところから鎧を調達するか。

 シアならここに護衛の鎧くらいは連れてきてくれそうなのでそこから借りるのが妥当か。


「シア様、鎧をお借りしてもよろしいですかな」


「良いですよ。私の発言が発端で迷惑をかけているようですからね」


「そういう自覚があるのならば言わないで頂ければ幸いだったのですが」


「彼女達とイクスは距離が近いですからね。あまり仲が良いままだと私が入り込むような心のスペースがありませんから」


 ご乱心ではなく、全部計算してのことだったか。

 流石に王国を我が手にとビッグな夢を持っているだけあって色々と考えているらしい。

 できれば俺のいないところでやって欲しかったが。


「鎧は外の私の騎士隊から受けとてください」


「承知しました」


 イクスの試合に野次を飛ばすヒロイン達を尻目に外の騎士達の元に向かう。


『貴公がスラン殿だな。どうされた?』


「コロシアムに出場することになったので鎧を借りに来た」


『シア様の実力確認に救世主まででなく貴殿もか。私のものを持っていき給え』


「協力感謝する」


 王国の近衛騎士専用鎧『飛鷹』に乗ると剣闘士用の入場ゲートにて順番を待つ。

 クソ強鎧である精霊鎧を乗っていたことが功を奏したのか、メンタルがゴミっていたが勝ったようで相手剣闘士への勝利宣言とヒロイン達の大ブーイングを聞いて少しすると入場ゲートが開いた。


「スラン君、頑張ってイクスをけちょんけちょんにして!」


 普段なら豚野郎に応援などないだろうが、イクス憎しでヒロイン達が感慨深いものを感じると双剣を持った鎧が入ってきた。

 相手はゲームと変わらず雑魚のアルフィーのようだ。


『けけけ! 近衛騎士様かよ! お高い鎧をズタズタにしてやるぜ!』


『飛び入り剣闘士『イクスの浮気野郎』VS瞬剣の『アルフィー』! 救世主の不貞を訴える剣闘士の実力如何に! では尋常にファイト!』


「救世主まで荒んでしまわれるとは」「この世は終わりか」「クワバラクワバラ」


 開始のコールと観客の救世主に対して絶望する声が聞こえるとアルフィーは風魔法でブーストして一気にこちらまで駆けてくる。


『もらったあ!!』


 こいつの行動パターンは読めているので、棒立ちのまま奴が至近したタイミングで『回転鉄』──刃だけのチェーンソーを地面から生やして衝突させる。


『ぎゃあああああ!』


 喧しい悲鳴をあげると鎧の前面を『回転鉄』で荒く削れたアルフィーの鎧が地面に転がっていき、速度をあげたことが仇になったようで衝撃でバラバラに砕け散る。


『瞬剣の『アルフィー』瞬殺! 勝者『イクスの浮気野郎』! 一歩も動かずに常連剣闘士に余裕の勝利! 強い! 強すぎる! 『イクスの浮気野郎』!』


「俺の金が!」「飛び入りが二人とも勝ちやがったどうなってんだ今日は!」「さすがスラン君! このまま勝ち抜いてイクスの蛮行を王国全土に広めて!」


 まあ初戦はこんなもんだろ。

 問題は2回戦目からだな。



 











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