大巫女の養母と御本家様から来た養女
1枚目と3枚目の挿絵の画像を作成する際には、「Ainova AI」を使用させて頂きました。
2枚目の画像を作成する際には、ももいろね様の「もっとももいろね式女美少女メーカー」を使用させて頂きました。
嵐山の牙城大社で宮司を務める我が生駒家は、後継者問題を抱えていました。
男の子達は宮司や傘下企業の後継者として立派に成長していますが、私の次代の大巫女となる女児が生まれなかったのです。
途方に暮れる私達夫婦に朗報が入ってきました。
本家である堺県の生駒家に、双子の女児が生まれたのです。
「困った時はお互い様です。では妹の方を貴家の養女に。」
快諾して下さった本家の奥方様には頭が上がりませんでした。
こうして我が京都生駒家にやってきた待望の養女は、私達家族とも円満な関係を築き、健やかに成長したのです。
しかし、私の中には義母としての遠慮があったのでしょう。
ある日、娘にこう言われてしまったのです。
「母娘なら忖度抜きで御座います。堺から嵐山へ参りし時より、私は父上と母上の娘なのですから。」
やはり子供は大人の想像以上に本質を見ているのですね。
「養女である事など私には些事で御座います。生みと育ての親を両方備えるというのは、誠に得難い事で御座います。」
「み…美里亜さん!」
全てを知りつつ決して捻くれず育ってくれた。
何と誇らしい娘なのでしょう。
私も娘にとって誇らしい母になれるよう務めよう。
そう、改めて誓ったのです。