心の亡者を振り払え
粉々に砕けた 喜びと希望
いつまでも明けない 長い冬の幻
おまえだけが
そんな景色を見ている訳じゃないけれど
打ちのめされて 気力すら失った時
ひとは求める事しか出来ない
亡者に支配されてしまう
仕事や家庭に いつも追われる仲間達には
今 する事がなく
やる気も失った おまえの声は届いていない
だからやがて 薄情な仲間だと
怒りの鋒先を向けるのだろう
ああ そうだよ
仲間達は 疲れてしまったんだよ
精一杯の努力をもって あらん限りの誠意をもって
それでも そこから滑り落ちた幸せを
掴めなかった過去を
忙しい毎日で忘れようとしているんだよ
おまえが嫌いな訳じゃない
おまえを無視した訳じゃない
おまえだって
特に何かをして欲しい訳じゃない
忘れ去られる不安を 拭いたいだけだろう
誰かに上から抑えつけられ 説教される
そんな奴等から求められる 強さなんていらない
でも逆に 君はそのままでいいとか言われて
そいつを信じられるか
バカにするなと思わないか
心の亡者を振り払え
勇気なんていらない 努力なんていらない
何もする事のない
奇妙な自由を 受け止めろ
望んで得られるものじゃない
奇妙な自由に飽きたら 仲間達とは違う
明らかに遅いスタート地点に立ってみろ
誰かを恨むより先に
自分を許す旅に出ろ
隠れているだけじゃ 過去が重くなるだけさ
競争相手がいないのは 俺達には気楽だろ