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ボッチャ3。

「あとは客用に5点差以上つけて勝つと元の倍率から2倍になる賭け方があるっす」

「今、赤の選手が5点差つけて勝てば2.6倍になる。そういう賭けも方がある、でいいのか?」

「そうそう5点差なんてつかないっすけどね」


 勝ってかつ5点差以上つければ倍付、うまく賭けるとすぐ3倍くらいになるのか。


「掛け金は中銅貨1枚からできるっす。たぶんあっちの人らは平気で銀貨を賭けてるっすよ」


 ダンは逆側を顎で指す。

 1試合に10万円単位で賭ける人種もいるってことだ。

 小市民である俺たちにはせいぜい大銅貨、1万円が限界なのにな。


 暫く眺めていると6球ずつ投げ終えたようだ。

 モニターに白いボールから他のボールまでの正確な距離が表示されている。

 モニターに精巧な線が引いてあるのはこのためだったらしい。

 手で測る必要がないのか。

 1セット目に勝ったのは赤で、1得点だった。


「もし賭けが外れてもちゃんと札は返すっす。持って出たらバレるっすからね」


「掛札には不正対策に魔石が入っていて金と交換するときに改められるっす。外に持ち出そうとしても出入口で感知されるっす」


 そうこうしているうちに1試合目が終わったようだ。

 結果は赤が2点、青が1点で試合終了のようだ。


「2試合目、賭けてみますかい?」

「やってみようかな」


 そういって2人で席を離れ、上にある金網で区切られた投票所へ向かう。

 前回の試合の結果が大きな木の札に書かれて貼られている。

 今回の試合は赤が1.4倍、青が1.5倍と拮抗している。


「どうせなら高いほうにするか」

「じゃあ青にしましょうや」


 いくらくらい賭ければいいだろうか?

 中銅貨5枚くらいでいいか?

 勝てば銅貨中2枚、小5枚が増える。

 これで2日分以上暮らせる金額だ。

 もっとも、負けると数日分の収入が無くなるわけだが。


「青に中銅貨5枚で」

「あっしも青に中銅貨5枚」

「どうぞ、外れても回収いたしますので無くさないでください」


 金網の窓ごしにやり取りを行う。

 少し厚みのある木札を渡される、結構重たい。

 不正防止のために魔石が入っているらしいからかな。

 青、中銅貨5枚と書いてある。

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