表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/67

ボッチャ1。

 他の露店の調査のためにダンと北西区画に行ったときのことだった。

 ちょうどその店?が開くところだったのか少し人が多い場所があった。


「ダン、あれは何の人だかりだ?」

「ああ、あれっすか。ボッチャっていうスポーツですよ。玉を投げ合って最後に自分の玉が、投げた白いボールのところに近いほうが勝ち、っていうのが簡単なルールっす」

「ふうん」

「せっかくだから見てくっすか? 入るだけならただっすよ。反応を見るに兄貴は全然理解できてないっぽいっすし。実際に見たらハマるかもしれないっすよ」

「そうだな行ってみるか」


 そういって俺たちはその店?に入ったのだった。

 入るといきなり魔法で拡声されているであろう大きな声が聞こえる。


「こんにちは~皆さん。今日はトーナメント1回戦最終日、今日は最後の3戦やっていきますよー」


「赤コーナーのヌワラン、出場は何回目だっけ? まあいっぱい出てる彼。今回の倍率は1.3倍!」


「青コーナーのタミプ、彼は初出場だー。これから上がっていくかもしれないぞー。倍率は1.6倍!」


「賭ける時間は試合開始の合図が出るまでの間だから注意してくれよなー!」


 ボッチャの会場は大きな体育館のような場所だった。

 入口から前は階段と観客席、俺たちから逆側はVIP席のようで高そうな恰好をしている人間が少数と、テーブルなどがある。

 少し低い、ちょうど目に入るあたりに方眼紙のような目の入ったモニターみたいなものがある。 

 中央は少しくぼんでいてそこに右手側が選手と解説の場所のようで、奥が青い腕章の選手、手前が赤い腕章の選手、

 そこから左手側へ先は灰色のラインで区切ってあり、黄色っぽい床の領域とその端と手前と奥の両サイドは黒っぽい領域になっていた。

 スポーツをやる場所にしては大仰だし、観客と思われる人も大勢いるが、観客の人々はぎらついた目をしながら選手で

あろう2人を品定めしているようだった。解説の言葉を聞く限りどうやら賭け試合らしい。


「とりあえず1試合見ながら兄貴のために解説するっす」


 少し階段を下って空いている椅子にダンと並んで座った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ