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串焼き屋3。

「とりあえず2~3日中に考えた集客方法をやってみる」

「あっしはそういったことには疎いんで任せるっす。客が増えたらアキラ様のおかげってことでいいっす」


 ということでギルドに戻って暇そうにしているフマルに聞いてみる。


「フマルさん、絵がうまいんですよね?」

「うまいかどうかはともかく、普通に書けますよ」

「串焼き屋を宣伝するための文と絵を書いてほしいんですけど」

「構いませんよ。普通の依頼書みたいなのでいいんですかね?」

「はい、でもちょっとアイフェさんに聞いてから書いてもらいます」


 フマルに書いてもらえることになった。

 そういってギルドを後にして、今度はアイフェに聞くことがある。

 食酒所へ行き、


「こんにちは、アイフェさん。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

「うん? アキラ様はお得意様だからなんでも聞くよ」

「魔法協会って新聞を印刷してるよね? 依頼書みたいなやつを印刷ってできる?」

「専用のインクで専用の紙へ書いてくれればできるよ。まあまあ高いけどね」


 これは必要経費だから仕方ないと割り切ろう、最低一月くらい生活できる金が残ればいい。

 損して得取れだ。


「いくらくらいかかるかな?」

「1回だけの、機器はレンタルでいいんだよね? このくらいの1枚、元になる専用のインクと紙で大銅貨2枚」


 アイフェはA4くらいの大きさを手で示してくれる。

 思っていたよりは遥かに安い。

 

「何枚刷るかによるけど、多く刷れば安くなるよ。大体10枚で中銅貨2枚とか。そこから10枚ごとに中銅貨1枚」


 とりあえず50枚もあればいいかな。


「元を1回作れば以降は何度も使えるのか?」

「もちろん、使えるから必要な分だけまた刷れるよ」


 それならあまり多くしなくていいな。

 効果が出るかどうか一旦確認してみてから増やそう。

 というか、その値段ならそこらじゅう宣伝の張り紙だらけになりそうなものだが


「その値段なら宣伝の紙だらけになりそうなものだけど、なんでなってないんだ?」

「? 印刷できるの知っているのがギルドくらいだから? 印刷した紙を使うの冒険者になるときくらいだし」


 これは世間に知られてない技術なのか。

 チラシを刷るのは俺が初めての感じらしい。


「ギルドのフマルさんに書いて貰うつもりだから届けてもらえると助かるんだが?」

「いいよ、今日は空いてるからあとで持ってってあげる。流石に書くのに1日くらいかかるでしょ?」

「たぶん。できたらここで渡せばいいか?」

「ううん、午後に魔法協会に持ってきてくれればそのまま刷るから持ってきて」


 だそうだ。

 昼飯を済ませてギルドでフマルとアイフェが来るのを待った。

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