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街歩き1。

 朝からよく晴れた日だ。

 ようやく今日は散歩日和になるか。

 朝の鐘が鳴ってから、いつもどうりに朝はマレインと洗濯をする。

 そのあとギルドに向かい、フマルに挨拶してから食酒所で朝食を摂る。

 もう慣れたいつもの日課だ。


「今日は中流区を見てこようかと思ってます」

「はい、行ってらっしゃい」


 ギルドのフマルに伝え、部屋からカバンと地図を持って街へ繰り出す。

 地図があるし、最悪言葉は通じるので適当に歩いても問題ないと思う。

 

 ギルドから5分くらい、少し歩くとすぐに中流区となる。

 具体的な区分けは比較的大きな通りを挟んだところのようだ、店が増えるのでこの辺りからが中流区なのだろう。

 特にあてもなくぶらぶら歩いてみる。

 晴れているからか人通りもまあまあだ。

 上流区とを分ける大通りには露店も出ている。


 食べ物、ガラス細工、金属細工、服、本物なのだろうか宝石のようなものもある。

 宝石は魔石より安価なようだ。

 見た目より実をとる世界なのだろう。

 食べ物以外の大体の露店は布を敷いたひな壇のようなところに商品を並べ、近くの木の札に値段が書いてある。

 現代での祭りの出店のような感じだと思う。


 俺はガラス細工が好きだった。

 なんというか宝石より透明感のある安っぽいキラキラが好きなのだ。

 買っていこうかとも思ったが、いつでも来られるし無駄遣いも避けたい。


 大通りをまっすぐ、北門付近まで歩いてきた。

 北門付近は軽食の露店や行商であろう露店が多く出ている。

 

 おそらく湖側から採れたものを売っているのだろう。

 俺に価値はわからないが、草が一束で大銅貨1枚という値段がついている。

 薬草か何かだろうか?


 1本通りを西側にずれて南へと戻る道を歩いてみる。

 飲食店だろうか、食欲が湧くいい香りのする店が多い。

 ほかにも外から店のガラス越しで見た感じ、雑貨屋や床屋、珍しいところでは氷屋なんていうものがあった。

 今の季節はともかく暑くなれば繁盛は確実だろう。


 そうこうしているうちにギルド近くの通りまで戻ってきていた。

 ちょうど昼の鐘が鳴った。往復でおよそ3時間くらいか?

 まだ腹は減っていないので、ちょっと西門まで歩いてみよう。


 歩きはじめるとこの辺りは多少は見たことのある景色がある。

 たしか武器屋はこの通りを中流区側へ行くとあったはずだ。

 そちら側の通りには肉屋や青果店など食べものが多い、西側は農業地帯らしいので運送が楽な場所で売っているのだろう

 今日は用もないので行かないが。


 この区画には様々な、買い物以外のことをする店があるようだ。

 例えば銭湯、両替所、街の出入り用の証明書の発行場所? 民間の医者っぽいものなど。

 俺の怪我は癒してもらったので来ることはなかったが、普通はこういった場所に掛かるのだろう。

 中流区と違って全体的に店そのものの面積が広い場所が多く感じる。

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