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第4話 初級の結果

「お疲れ様でした。」

 店員さんが声をかける。

 俺は受付でタブレットを返却する。


「どうでしたか?楽しめました?」と店員。


「はい!オリエンテーリングがかなり久しぶりで、地図とコンパスに手間どりましたけど、クイズとか、結構盛り上がりました。」と俺。


「それは良かった。大学生の皆さんに盛り上がってもらえたら、かなり嬉しいですね。

 では、コインの数と、アイテムとタイムを確認させてください。」


「まず、タイムは皆さん52分で、1,000コインです。いいタイムでしたね。」


「次は持ちコインとアイテムで、」


『ヒジリ:600コイン

    アイテム:知恵の本書・薬草・ペーパーナイフ・飲み水・復活の呪文・星に願いを・秘薬の7個』


『アピュタ:900コイン

     アイテム:知恵の本書・薬草・まな板・飲み水・斧・サル・復活の呪文・星に願いを・秘薬の9個』


『タスク:850コイン

    アイテム:知恵の本書・薬草・サバイバルナイフ・飲み水・ヌンチャク鎌・リンゴ・星に願いを・秘薬の8個』


「1アイテム100コインなので、それぞれプラスします。

 さらに、初級のレアアイテムで該当するのが、サルの500コインです。プラスになります。」


「レアアイテムって、そんなのあるんですか?」と俺。


「はい、実はあります。この表にあるものです。他には…無いですね。」と店員。


「あ!マジックハンドがある!コインは…1,000コイン!うわーやられたー。」


「あ、マジックハンドゲットしてたんですか?使っちゃいました?」


「いえ、サルに取られたんです。」


「それは残念でした。

 では、ヒジリさん2,300コイン、アピュタさん3,300コイン、タスクさん2,650コインですね。

 アピュタさんとタスクさんは2,500コイン以上なので景品はアイスクリームです。ヒジリさんは1,500コイン以上なので〝チュッチュ〟です。あ、チュッチュ分かります?チューチューとかポッキンとかって言いますかね、折るアイスの事です。

あちらの冷凍ケースから一つ選んでくださいね。」


「えー、俺だけチュッチュかぁ。アイスが良かったな。あーあ、サルに取られてなければなー。」

 俺はかなり悔しかった。

 

 「それから、もうちょうど3時になりましたが、中級はどうしますか?」


 俺達は顔を見合わせた。

 3人共、意見は同じだ。


「中級は今日はやらないです。今日一晩考えて、もしかしたら明日やるかもしれません。」と俺が言う。


「分かりました。中級・上級の景品は、段々豪華になるので、また良かったら挑戦して下さいね。コインもアイテムも、そのまま残っていきますし、月間MVPの景品もありますよ。トータルではなく、級も関係なく、その月の間に獲得したコインの数が1番多い人がMVPです。もちろん初級と中級が同じ月なら合算されます。」


「ちなみに、月間MVPの景品は何ですか?」


「今月は、ここの系列のキャンプ場で使える無料券と、今回だけプラスで、ゲームの新作発表会の特別招待券があたります。いらなかったら受け取らなくてもいいですが。」


「ちなみに、その無料券て、今回の支払いには使えませんよね?」と俺。


「あー、そうですね…。もうお支払い済みですしね。返金とはなりません。

 関東近辺にも系列のキャンプ場があるので、そこで次回使えますよ。」


「おー!それはありがたいかも。

 ゲームの新作ってどんなのですか?招待券て?」


「実は、今から皆さんがするオリエンテーリングのゲームを開発した会社で、新作のゲームを作ったんです。それで関係者向けの発表会をするんですが、それの特別ご招待です。一般の人は普通入れないやつです。なので、今月だけの景品です。」


「どんなゲームですか?内容とか、何系とか。」


「それはまだ発表されてないので秘密です。MVPで獲得された方だけに案内されます。」


「すっげ!レア!」


「はい。なので、良かったら検討してみてくださいね。」


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