おまけ#08
無事に合流したルカとアカリは人が増えていることに気付いた。
「ユウカにアイカ。なぜここに」
アグリの元にはユウカとアイカがいた。
「なぜって、見に来てたんだよ」
「何を」
「先輩を」
なぜか喧嘩腰のルカをなだめ、アイカは尋ねた。
「キミ、もう大丈夫なの?」
ルカは気づいていなかったが、ノゾミはすっかりよくなったらしく、しゃっきりと立っていた。
「おかげさまで」
そう言って意味深にアグリを見るノゾミに今度はルカが尋ねた。
「それで、話って何?」
「うん。実は……」
ノゾミの話によると、ノゾミの脳内にはマイクロチップが埋め込まれており、それの影響で頭痛が起きていたのだという。
そして、それを埋め込んだのが夜明け会で、それを利用して人々を操っているのだという。
「大丈夫じゃなくない?」
「抵抗したからかな」
更に話を聞くと、最終的にアグリのシキサイ能力で破ったのだという。
「なるほど。やってみるものですね」
「でしょ?」
「……で、どうする?」
気がつくと周囲を人々に取り囲まれていた。
どうやら操られているようだ。
先程のアグリのようにひとりずつ解いていってもいいが、その隙に襲いかかられては敵わない。
じりじりと迫ってくる人の群れから目を離さないようにしながら、一応小声で話し合う。
老若男女幅広く、特に共通点の見出せない集団には、流石のミドリにも撃てる大技はないようだ。
急に辺りが暗くなった。
空を見ると、いつの間にか真っ暗になっていた。
雨でも降るのかと思っていると、白い粒が山のように現れた。
鳥や虫かと思ったが、目を凝らしてよく見ると、文字のように見える。
ただ、なんと書いてあるのか読もうにも、読めそうで読めない。
すぐに文字は雲散霧消し、空には青色が戻った。
取り囲んでいた人々は気を失い、倒れている。
そこへミユキとカスミが現れた。
「計画は白紙に戻ったよ」
事情を知るらしい二人に、詳しく話を聞くと、神様と交信するために儀式を行おうとしたが、失敗したらしい。
その場にいた二人を除く全員が正気を失っていたという。
こんなことが起きたが、おとのわは中止にはならず、事態は伏せられた状態で遅れながらも再開された。
集まった十人も解散し、それぞれが好きに行動し始めた。
しかし、これは世界を揺るがす大事件の始まりに過ぎなかった。




