#29
連休に入り、折角なので三人で遊びに行くことにした。
話し合いの結果、山川市にある博物館や美術館などの施設を巡ることになった。
連休とはいえ部活はあるので、より時間が取れるように、と活動のない日曜日に決めた。
「正直、あんまり興味なかったんだけど、地元の歴史とかって面白いね」
「そうですね。こういったことは学校では教わりませんから、勉強になりました」
「これが課題とかなら嫌だったろうな」
「それ」
自主的に調べるからこそ、楽しんで知ることができるのだ、と結論付け、博物館を後にする。
あらかた見終えて外に出ると、丁度いい時間だったので、近くの喫茶店で休憩がてらお茶をすることにした。
各々飲み物や軽食を頼み、色々と話をする。
「そういえば普通科ってクラス替えあるんやっけ。慣れた?」
「まあまあかな。全然名前覚えれてないけど」
「大丈夫ですよ。わたくしも半分程度しか覚えられていませんから」
「まあ、全員と喋ることなんてないもんね」
授業の話などをしているうちに、話題はこのメンバーでアグリだけが進級時に経ているクラス替えに移った。
「二人はクラス替えやったことあるの?」
「僕はあるよ。でも高校はクラスが多いから面白そうだよね」
「わたくしはありませんでした。いずれも一クラスでしたので」
「そんなとこあるんだ。じゃあ、ちょっと残念?」
「そうかもしれませんね」
「このあとどうする?」
「えと、古本屋寄っていい?」
「いいよ」
「わたくしも構いません。その間にホームセンターに寄っていいですか?」
「すぐ終わるなら、先にそっち行く?」
「じゃあ、そうしよう」
「それで、八神さんの行きたいところなどは」
「特にないかなあ。服とか自分だけの方が気楽だし」
そうして後半の予定も決まり、電車の時間を確認してから、再び駄弁り始めた。
「じゃあね」
「また明日お会いしましょう」
「ばいばい」
そう言って別れると、それぞれの家への帰路についた。




