#記念日にショートショートをNo.9『もしも君が生きることができるなら』(If You can live…)
2019年4月30日(火)平成最後の日 公開
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【関連作品】
「If…:僕は君と時をかける」シリーズ
「もしも、過去に戻ることができるなら、いつの時代を選びますか」
君を思いながら、考える。
声は、続く。
「今日2019年11月13日から、1940年に戻りますか、2000年に戻りますか、それとも2019年5月31日に戻りますか」
1940年に戻れば、戦争を止めることができるかもしれない。
2000年に戻れば、アメリカ同時多発テロを未然に防ぐことができるかもしれない。
2019年5月31日に戻れば、君をもう一度…。
唾を飲み込む。
「成功する可能性は……?」
「50%です」
その数字を選べば、僕は多くの人を見捨てることになる。
それでも、これは僕の人生だから。君が、生きていくことができるのなら。
「…2019年5月31日に、戻ります」
たとえ、僕が、消えるとしても。
声が囁く。
「被験者Aを2019年5月31日に戻し、被験者Bを2019年11月13日に進めます。」
光が、僕の身体を包み込む。
もし、この事実を君が知ったら、何て言うんだろう。
【登場人物】
【バックグラウンドイメージ】
【補足】
【原案誕生時期】
公開時