第88話「火遊び」
しばらく後、エルザは、ライムライト保管施設まであと少しのところまで来ていた。
だが、眼前にヘルタースケルターが立ち塞がる。
ヘルタースケルター『あと1回ね!あぁ、楽しい。ねぇ、エルザ。あなたもそうでしょ?』
エルザ「ちっ…!アドリエンヌ…!!死人に払う金はびた一文無いからね…!」
エルザがデュランダルを口にくわえ、ジャンヌ・ダルクを抜き放った。
ヘルタースケルターが、薄ら笑いを浮かべながらゆったりとエルザに歩み寄る。
ヘルタースケルター『ねぇ、次は誰に助けてもらうの?あの執事さん?それとも、お侍さんかしら。あ、待って、やっぱり今のなし。ね?お侍さんは怪我してたもの』
エルザ「よく喋るねぇ」
エルザは、ジャンヌ・ダルクを一振りすると、ヘルタースケルターに向かって真っ直ぐ駆け出した。
エルザが、ジャンヌ・ダルクを振り下ろす。
しかし、いとも簡単に、手のひらで受け止められる。
ヘルタースケルター『これが大人のデート?もしかして火遊びってやつかしら?』
エルザ「ふっ…!!」
エルザが口にくわえたデュランダルをヘルタースケルターの顔面に向かって飛ばす。
ヘルタースケルターは首を少し曲げて躱した。
ヘルタースケルター『キスがお望み?』
エルザ「ませガキが」
エルザが蹴りを放って距離をとる。が、ヘルタースケルターは、エルザにぴったり付いて追いかけた。
ヘルタースケルター『あ、分かった。ダンスね?ダンスは得意よ』
エルザ「可愛げがないね!!」
エルザが、デュランダルの能力を発動させて、先程飛ばしたデュランダルの元へワープする。
ヘルタースケルター『やっぱり大人のデートって激しいのね』
エルザ「くっ…!!」
ワープしたにも関わらず、エルザの背後にぴったりとくっついて来たヘルタースケルター。
振り返りざまにジャンヌ・ダルクを振るうエルザだが、それもあっさりと2本の指で挟まれ、止められる。
エルザ「んっとに…!!刺激的じゃないか…!!そそるねぇ!!」
ヘルタースケルター『もう十分じゃないかしら?そろそろお茶会にしましょ?』
ヘルタースケルターが貫手を放つ。
そして、次の瞬間。
ヴィヴィアン「グゥウウウウウウ!!!!」
上空から現れたヴィヴィアンが、サンダルフォンの一撃で割って入った。
ヘルタースケルター『あら、執事さんじゃなくてメイドさん。外れちゃったわ』
ヴィヴィアン「エルザ様ァ!!!早ク!!!」
エルザ「でかしたヴィヴィアン!!!」
エルザはまたも駆けていく。




