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第71話「ぶん殴ってやらなきゃ気が済まねえ!」

マルコシアスの乗る飛行船からは、エルザの周囲のドライフラワー患者に向けて、銃撃が降り注いでいた。

ジャンヌ・ダルクの障壁の中に入り、飛行船を見上げるエルザ。


更に、劇場の入口からけたたましいブレーキ音がしたかと思うと、黒塗りの車が次々に入ってくる。



マルコシアス『観念しやがれスマイル!!俺の街で好き勝手してくれやがって!!!ツケを払わせてやるからな!!!行くぞ!!お前ら!!!』



飛行船から、地上目掛けてハシゴが降りてきた。

入口から乗り付けた車からマウリツィオたちが出てきて、通信用の魔具に向かって声を上げる。



マウリツィオ「パパ!!!パパは飛行船に居てくれ!!」


マルコシアス『うるせぇ!!!とりあえずスマイルの野郎もエルザの馬鹿も、どっちも1発ぶん殴ってやらないと気がすまねぇんだ!!!俺が降りるまでに下を掃除しとけ!!!』


マウリツィオ「パパ!!」



マルコシアスが、ハシゴを下へ下へと飛び移りながら器用に降りてくる。



エルザ「まったく…。今度ばかりは助かったね…。ゾエ。怪我ないかい」


ゾエ「エルザ様…。私…」


エルザ「後にしな。怪我はないね?良かった。さ、離れてな」



エルザは、ジャンヌ・ダルクを引き抜く。

そして、ゾエの閉じ込められた檻の鉄格子を斬り払った。

上と下を切り離された鉄格子が、音を立てて地面に落ちる。


そこへ、マウリツィオたちが到着した。



マウリツィオ「レディ・ブラン!あんたもパパを止めてくれ!!あんたとスマイルを殴るって、聞かないんだ!!」


エルザ「何だい。やっぱり引退する気ゼロじゃないのさ。ま、もう止めても遅いだろうけどね」



ドライフラワー患者たちは、まだ舞台袖から出てきている。

エルザたちを中心に、マウリツィオたちが防御陣形を組んだ。


拳を構えるマウリツィオ。


ハシゴを降りきったマルコシアスが帽子を押さえながら駆け寄ってくる。



マルコシアス「エルザ!!この大バカ野郎が!!!あとでたっぷり絞ってやる!!覚悟しとけ!!」


エルザ「おー怖。お手柔らかに頼むよ」


マルコシアス「ちっ。調子が狂うぜまったく。おら!ガキ共!!ここが踏ん張りどころだ!!気合い入れていけ!!!」


マウリツィオたち「「「Senz'altro!! (もちろん)」」」



マルコシアス・ファミリーの大舞台である。

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