第55話「地獄の沙汰も」
※微グロ表現あり回です。ご注意下さい。
黒の街に程近いどこか。
数を大幅に減らしたヘルタースケルター達が、身を潜めていた。
ヘルタースケルターの眼前で、地面に這いつくばり、醜く後退りを続けるMr.ブラックジョーク。
Mr.ブラックジョーク「ヒッ、ひイィ!!誤解ダヨ!!私はキミ達を裏切ったリなんテ…!!」
ヘルタースケルター「…あらそう?でも貴方、お友達よりもお金の方が好きなんでしょう?」
Mr.ブラックジョーク「それハ!!…し、仕方がナイじゃなイカ!!誰だってソウだロウ?…ヒッ、ヒヒ…!止めてクレ…。私ハ本当にキミ達の情報ヲ売ったリなんてシていナイんだ…。信じてクレ…。フィガロ…!ナァ!!」
フィガロ「…。今まで貴方が、病める者、弱い立場の物を実験材料や食い物にしていたことは知っています。これまでその事にはある程度は目を瞑ってきました…、悔い改め、救われる機会を得るべきだと思い…。咎めたこともあったはずですね。しかし、貴方はそれでも罪を重ねました。貴方の行いが信じるに足ると、どうして思えるでしょう。…ともかく、同志を焚き付けたりはしませんが、かと言って止める事もしません。どうなるかは、貴方の行いを見て、主がお決めになる事です」
Mr.ブラックジョーク「見殺シにする気カ!?た、頼厶!!助けてクレ!!今マデ私は、キミ達の役に立っテきたダロ?!今後一切関わるナというのナラそうすル!!何デモ言うコト聞くヨ!!殺す事無いジャないカ!!」
ヘルタースケルター「お黙りなさい」
Mr.ブラックジョーク「ヒ…ヒヒ…」
ヘルタースケルター「いいわ。じゃあ、貴方が友達想いだって、証明出来たら貴方の好きなようにしてあげる。友達に戻りましょ?」
Mr.ブラックジョーク「ヒヒ…。流石はお姫様ダヨ。とっテモ優しい子ダ…。ド、どうすレバいいんダ?」
ヘルタースケルター「貴方が大好きなお金を、皆に分けてあげて?」
Mr.ブラックジョーク「…そ、そレハ…」
ヘルタースケルター「出来るわよね?」
Mr.ブラックジョーク「…ヒヒ…ヒヒ…」
ヘルタースケルター「……出来ないの?」
Mr.ブラックジョーク「い…いヤ…。出きナイ…訳じゃ…ナイ…ガ………ヒヒッ…ヒィ…。今すぐにハ……」
ヘルタースケルター「出来ないのね」
Mr.ブラックジョークに大股で歩み寄り、顔面を掴んで持ち上げるヘルタースケルター。
Mr.ブラックジョーク「ヒィィィィィ!!!!ヒィイイイ!!ヤメッ…!!ヤメてクレェ!!!!イヤだ!!イヤだァ!!!せっカク貯メた金がパァに!!!金ダケは!!金ダケは!!!」
ヘルタースケルターが、Mr.ブラックジョークの顔面を掴んだ右手に力を込める。
次第に嫌な音がし始めた。
Mr.ブラックジョーク「ヤメでッ…!ヤメッ…デ…ッ!!カネ…!!カ…ッ…ネェ!!ヒヒ…ッヒ…ヒぎょ」
Mr.ブラックジョークだった物が、大量の血を撒き散らし、鈍い音を立てて地面に転がる。
ヘルタースケルター「お友達が減ったわ。足さないと」
ヘルタースケルターが、歩き始める。
哀れな死体に気を留めるものは、誰もいなかった。




