第47話「Party is over」
山車の上に戻ったエルザ。
そこでは、暮雨とスマイルが戦っていたが、スマイルは防戦一方だった。
スマイル「やぁ!随分とお早いお戻りで!!」
暮雨「エルザ殿!助太刀無用だ!!すぐに結界を解かせるゆえ、成すべきことを成されよ!!」
エルザ「いや、悪いがケリをつけに来たんだ。こいつには全部吐かせなきゃならないからねえ」
スマイルが距離を取る。
スマイル「ハハッ…。やれやれ。どう転がっても美味しいはずだったんだけどね。 何故こうなったのか…」
エルザ「そういうのは後でたっぷりと聞かせてもらうよ」
スマイル「ハハッ。そう言わずに聞いてくれよ。本当に……。世界はいつだって君たちのような奴らの味方だね。清く正しく美しく、恵まれた奴らの、さ。時に、有り体に言えば貧しい立場の人間にとって、最も足りない物は何だと思う」
暮雨「…」
エルザ「…」
スマイル「愛さ。愛は金で買えるんだ。金のない奴は、愛することも愛されることも出来ないのさ。ボクに言わせれば貧困は罪にも等しい」
エルザ「金が全てだとでも言うつもりかい」
スマイル「いいや、まさか。金は所詮引換券だ。その本質を見誤っちゃいけないってのは分かってる。が、無ければ人は死ぬってのも真実だ」
暮雨「否定はせぬが…」
スマイル「神様とやらがいたとして、奴はきっと、お金がだーい好きなんだろうね。この世はタチの悪いゲームだ。金を稼ぐのに金が要る。金持ちは儲け続け、貧者は搾られ続けるんだ」
エルザ「その仕組みをぶっ壊したかったとでも言うつもりかい」
スマイル「…いいや、違うね。ボクが一人勝ちしたかっただけさ。ボクだけが幸せになって、ボクだけが全てを手に入れ、ボクだけが搾り取る側に、勝者になりたかった。何が悪い」
エルザ「別にそれが悪いとは言ってないだろ。人様に迷惑かけるのが悪いんだよ。罪には罰が下るんだ。それもまたこの世の道理さね」
スマイル「ハハッ…。金さえあれば道理の方が引っ込むのさ」
暮雨「最早これまで!問答無用にて御免!!」
スマイル「捕まるわけないだろ馬鹿め!!ハハッ!ボクは優しいから、ドライフラワー患者共を片付けて手間を省いてあげよう!!」
エルザ「まさか!」
スマイル「君たちごとね!!!」
エルザ「ローラン来な!!」
暮雨「玄冬!!」
倒れ伏すジ・エンターテイナーの方へ全速力で駆ける暮雨。
エルザはその後を追いつつ、ローランを呼ぶ。
スマイルが、巨大な風船のような魔具で、上空へと逃げる。
そして、どこかから取り出したスイッチを押した。
そして、祭りは終わる。
最後に特大の花火を打ち上げて。




