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第46話「心の中に」

不敵に笑うスマイル。



スマイル「ハハッ…。大切にしていた恋人の形見を、こんなオモチャに壊される羽目になるとは可哀想に。ゾクゾクするね」


エルザ「何を言い出すかと思えば…。随分と頭の中がお花畑じゃないか。除草剤でも撒いたらいいんじゃないかい?」


スマイル「そう強がるなよ。左手が使い物にならない状態でどうするって言うんだい?ま、そのサーベル…えっと、ジャングルダンダンだっけ?とやらがぶっ壊れたら諦めてSSSの新製品でも買うといいよ。お代さえもらえれば天国にでも地獄にでもお届けするし、今なら3ヶ月間無料保証付きだからね」


エルザ「3ヶ月もあんたんとこの悪趣味なギルドが永らえられると思ってんのかい」


スマイル「ハハッ。予約特典は永久保証にするつもりだよ?あと、ランダムブロマイド」


エルザ「付き合ってられないね。それに、形あるものはいつか壊れるんだ。本当に大事な物はいつだって心の中にあるのさ」


スマイル「そうか。じゃあ君の心を壊してやろう」



言うやいなや、スマイルの姿が、彼の持つ魔具、嫉妬の足枷の能力によって消え失せる。



エルザ(どっちだ…!!上か、後ろか…。ええい、まどろっこしいね!!)



エルザが、ジャンヌ・ダルクを構える。



エルザ「ジャンヌ・ダルク!!」



エルザを中心に、障壁が展開される。


スマイルは…、エルザの真正面にいた。

火花と煙を上げる、小型の魔具の残骸を手に握って立ち尽くしている。



スマイル「こいつでも無効化出来ないとは…。カトレア・ル・シャトリエ…。忌々しい女だ」


エルザ「お前みたいな小物が呼んでいい名じゃないね。遊びは終わりだよ」


スマイル「終わらないさ。こんな終わり方、馬鹿げてる」


エルザ「誰がなんと言おうと終わるんだよ!!ハァアアアアアア!!!」



エルザが、障壁を展開したまま、ジャンヌ・ダルクの切っ先をスマイルに向けて突進する。

障壁に押されるようにして、スマイルが山車のへりに追い詰められる。



スマイル「ぐうぅっ!!!」


エルザ「落ちなぁ!!」



スマイルもろとも、山車から落ちるエルザ。

スマイルは、障壁と地面とに押し潰されようとしていた。

だが、またも不敵な笑みを浮かべるスマイル。



スマイル「やはり保険は掛けておく物だ!!」


エルザ「何?!」



スマイルの身体が、青白い微光に包まれる。

一瞬の後、その場所に居たのは、気を失ってぐったりとするリトル・トラジティだった。



エルザ「くっ!?」



とっさにジャンヌ・ダルクの障壁を解き、左腕でリトル・トラジティを抱えるエルザ。



エルザ(ちっ…!腕が…!!)



リトル・トラジティを庇いながら地面に激突するエルザ。

魔力で強化した強靭な肉体のおかげで、致命傷こそ免れたが、左腕はその機能を失っていた。



エルザ「くっ…!」



そこに群がってくるドライフラワー患者達。

エルザは、ジャンヌ・ダルクでそれを次々に斬り払っていく。


山車の上からは、スマイルが覗き込むようにエルザを見下ろしていた。



スマイル「やぁやぁ、お優しいことで!犯罪者を庇って犬死にとはいいザマだね!!」



だが、スマイルの背後からも、声がする。



暮雨「戦場(いくさば)余所見(よそみ)とは良い度胸!覚悟召されよ!!」


スマイル「クソっ!ラッキーボーイ、あの役立たずめ!!」



そして、エルザの傍にも、ローランが降り立った。

エルザの周りのドライフラワー患者たちを打ち倒すローラン。



ローラン「エルザ様!っ、その女は!」


エルザ「知り合いかい!ちょっと預かってな!」



エルザが、ローランにリトル・トラジティを預ける。



ローラン「エルザ様は!」


エルザ「ケリをつけてくるよ!」



エルザは、再び山車の上へと舞い戻っていく。

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