表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/105

第43-2閑話「紳士たる者」

黒の街の北エリアと中央エリアの境では、ヘルタースケルター達と白薔薇の団との激突が続いていた。

その影響で、建物は倒壊し、地面は割れ、正に地獄の様相を呈している。


その最中、べアトリーチェが、狂気を感じる笑みを浮かべながら二丁拳銃をセバスチャンに突き付けていた。



ベアトリーチェ「ねぇ!エルザはどこ?来てるんでしょ!!」


セバスチャン「存じ上げませんな」



突如として、銃でセバスチャンに殴りかかるベアトリーチェ。

彼女は、両手に持った二丁拳銃によるガン=カタを駆使して苛烈に攻め立てる。


だが、セバスチャンはそれを生身で受け流していた。



ベアトリーチェ「あぁもう。そういうのいいから!!とっとと教えないと脳天ぶち抜くわよ!!」


セバスチャン「ですから…」



ベアトリーチェの魔具が、セバスチャンの額に密着した状態で火を吹いた。

血飛沫と血煙が飛ぶ…が。



セバスチャン「存じ上げない物は存じ上げ無いのです。無礼な方だ」


ベアトリーチェ「あぁあ!!!ムカつく!!!!」



眉間、太腿、心臓、脇の下、顎。

人体急所を次々と的確に撃ち抜いていくベアトリーチェだったが、セバスチャンは微動だにしない。



セバスチャン「お気は済みましたかな」


ベアトリーチェ「どうなってんのよ…」



ベアトリーチェの表情が驚愕の色に染まる。

次の瞬間、ベアトリーチェの本能が警鐘を鳴らした。



ベアトリーチェ「ッ!!?」



とっさに飛び退くベアトリーチェ。さっきまで自分が立っていた所に、小規模なクレーターが出来ているのが見えた。


ゆらり…と、セバスチャンが振り下ろした大剣を持ち上げる。



セバスチャン「お二人は見ておられるだけですかな?時間が惜しいのですが」


フィガロ「…Mr.ブラックジョーク。あなたは我が同志を頼みます」


Mr.ブラックジョーク「了解ダヨ」



フィガロが、巨大な鎌の形をした魔具、暴食の枝を取り出す。



フィガロ「ベアトリーチェ。時間がありません。あなたはシュヴァリエ邸に向かって下さい」


ベアトリーチェ「うるさいわね…!このあたしが…!!」


フィガロ「白薔薇の団の長が目当てなら、シュヴァリエ邸で騒ぎを起こせば良いでしょう。彼の者ならば必ず現れます」


ベアトリーチェ「そこのジジイが見下してるのが気に入らないって言ってんのよ!!黙って見てろ!!」


フィガロ「くっ…」



弾倉をスイングアウトし、銃身を近くの地面に出来ていた血溜まりに突っ込むベアトリーチェ。

すると、弾倉が自動で回転し、弾が装填されていく。



ベアトリーチェ「雑魚は雑魚らしくとっととやられればそれでいいのよ!!」



ベアトリーチェが銃床をセバスチャンの側頭部に叩きつける。が、セバスチャンが右手に持った大剣でそれを防いだ。

すかさず、フィガロがセバスチャンの左半身に暴食の枝で切りつける。



フィガロ「…暴食の枝の変質能力が作用していない…?!」



セバスチャンが右手の大剣で二人まとめて薙ぎ払う。



ベアトリーチェ「くっ…!!」


フィガロ「ぐっ…!!」


セバスチャン「申し訳ございませんが、避難が完了するまでこの場を動けないのです。お二人をお相手するには、そちらから来て頂けませんと。お手数でございますが」



紳士然とした姿勢を崩さないセバスチャン。

だが、彼の横を通り抜けようとしたならず者が、三人まとめて瞬時に両断される。

返り血で赤く染まるセバスチャン。


マルコシアスの加勢は、まだ遠い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ