第41話「暮雨vsジ・エンターテイナー」
山車の上の戦い。
暮雨VSジ・エンターテイナー
暮雨「久しいな。玄冬。暫く見ぬ間に墜ちたものだ」
ジ・エンターテイナー「その名は捨てた」
距離を置いて対峙する2人。
舞牡丹を上段に構える暮雨に対して、ジ・エンターテイナーは、ガトリング砲の姿をした魔具、サディスティック・スチーム・ガールの銃口を向ける。
暮雨「相も変わらず外道な男よ。遂に刀までも捨てたか。一族を捨て、名を捨て、誇りをも捨てた貴様には似合いだな」
ジ・エンターテイナー「なに。教本をなぞるしか脳のない、貴様の剣如きには十分だ」
言うが早いか、ジ・エンターテイナーは、暮雨に向かって弾丸の雨を浴びせる。
しかし、暮雨も舞牡丹の腹でそれらを次々に弾いていく。
段々と距離を詰めていく暮雨。
暮雨「弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったもの。魔具頼りの付け焼き刃では僕を倒す事など叶わぬぞ」
ジ・エンターテイナー「ふん。口だけはよく回るじゃねえか。久慈八条の狗め」
とうとう間合いに入った暮雨が舞牡丹で斬りつけ、ジ・エンターテイナーが、魔具の砲身でそれを防ぐ。
火花が散る中、間近で睨み合う2人。
ジ・エンターテイナー「どうした。随分と悠長に俺の相手をしやがって。とっとと他に加勢に行った方がいいんじゃねえか?それとも威勢が良いのは口だけか」
暮雨「それは挑発のつもりか?どうやら頭まで鈍ったらしい」
互いに獲物を弾きあって距離をとる2人。
だが、離れるやいなや、すぐに斬り込んでいく。
暮雨「ふっ…!」
ジ・エンターテイナー「せぁあッ!!」
すれ違いざまに、斬り付ける暮雨と、殴りつけるジ・エンターテイナー。
大太刀回りが始まった。
鋭い暮雨の剣戟に対して、重いジ・エンターテイナーの一撃。
決して両者は譲らず、何合も打ち合いを重ねていった。
暮雨「諦めろ。どうなるかは火を見るより明らかであろうが」
ジ・エンターテイナー「ふっ…。まさか俺が負けると言いてぇのか?ならば貴様はやはりただの馬鹿だ。許嫁を死なせたあの時と何も変わっちゃいねえ」
暮雨「貴様が言うか!燕春は貴様の実の妹であろう!!死なせたなどとよくもほざけた物だ!!…確かに燕春を貫いたのはこの舞牡丹だっただろうが、死に追いやったのは貴様だ…!!」
舞牡丹の切っ先が花火の光を浴びて煌めいた。




