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第36話「一方、地下では」

北エリア、地下。


フィガロとMr.ブラックジョークを従えたヘルタースケルターは、広大な礼拝堂のような場所に手下達を集め、元は祭壇だった物に腰掛けていた。


ヘルタースケルターの後ろからフィガロが1歩進み出ると、口を開く。



フィガロ「兄弟たちよ。今日という日に至るまで、たくさんの血が流れました。多くの者が傷つき、虐げられ、住まいを追われ、居場所を奪われました。不当に扱われ、暴力によって我らの家族が命を落としました。今日、この日。彼らの過ちを正すのです。正しく分かち合い、平等に生きるよう、彼らに説くのです。悲しいことに、最早言葉で分かり合える時期は過ぎました。行動で示しましょう。我らが傷ついていると、伝えるのです。後に続く同士の為に、行いを示すのです。犠牲を恐れてはなりません。我らの志は、後を歩む者たちの中で生き続ける」



フィガロが、高々と自らの武器を掲げた。



フィガロ「我らの為に!傷付いた、弱き者たちの為に!!立ち上がるのです!!」


ヘルタースケルターの手下達「「「「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」



地下を揺るがす雄叫びとともに、ならず者たちが雪崩をうって黒の街へと繰り出していった。


フィガロが、ヘルタースケルターの座る更に奥の闇へと振り返り、呼びかける。



フィガロ「あなたにも、動いて頂きますよ」



すると、暗闇から深紅の目が覗いた。


彼女はベアトリーチェ・クラウスヴェイク。

雇われの暗殺者である。



ベアトリーチェ「…いいわよ。今、気分がいいの。とってもね…」



ベアトリーチェが立ち上がった。



ベアトリーチェ「あぁ…、やだ。私ったら。ハメを外してしまいそう」


フィガロ「いいですか。やり過ぎないように…」


ベアトリーチェ「黙れ」



ベアトリーチェが、ホルスターから二丁拳銃を抜き、撃鉄を起こす。


ベアトリーチェ「大丈夫よ…。気持ちよくしてあげる。皆ね。楽しんで楽しませて…壊してあげるわ」



銃を両手に持ったベアトリーチェは、出口に向かって歩き始める。



ベアトリーチェ「クク…。誰からがいいかしらね。面白そうな子はいるかしら…。クククク…」


フィガロ「同士よ。私が彼女を見ておきましょう」


ヘルタースケルター「ええ…。お願いするわ」


Mr.ブラックジョーク「いヤ、ソレはマズイ。キミはお姫様ヲ見ておきタマエ。彼女ハ私がミル」


フィガロ「任せて大丈夫ですか?」


Mr.ブラックジョーク「モチロン。君らハ上客だかラネ」


フィガロ「あなたに聞いた訳ではありません」


ヘルタースケルター「大丈夫よ。みんな好きにすればいいの。うふふ…」


フィガロ「…では、任せましたよ」


Mr.ブラックジョーク「あァ」



フィガロ達が、一歩を踏み出した。

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