表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/105

第33話「祭りの外」

北エリアと西エリアの間にそびえる防壁の上の通路。

そこに、エルザとローランが、白薔薇の団の正装を風にはためかせながら立っていた。


街を見下ろすエルザとローラン。



エルザ「随分とまあ、派手にやってるね」


ローラン「エルザ様。スマイルの山車は、西エリアから南エリア方面に移動しているようです」


エルザ「ああ。どうやら街を時計回りに回るつもりのようだね」


ローラン「恐らくは。南エリアから中央エリアを経由して北か東に向かうルートも考えられますが」


エルザ「何を考えてるのかはさっぱり分からないが、民間人に被害が出るのは何としても避けたい。いざとなったら北は捨てるよ」


ローラン「はっ。そのように通達致します」


エルザ「それにしても…。暮雨から届いた書状。未だに信じ難いね…」


ローラン「暮雨様は、何と?」


エルザ「……。スマイルとヘルタースケルターは、ドライフラワー病罹患者をある程度コントロールする術を持っている可能性が高い、と」


ローラン「それは…。確かに(にわか)には信じ難い話ですね」


エルザ「しかし、辻褄(つじつま)は合う。セバスとアドリエンヌの報告にあった、統制のとれたドライフラワー病罹患者。温室に出入りしていたスマイル。何より、この情報は暮雨が掴んだ物だ。信憑性は高い」


ローラン「だとしたら、これまでにない厳しい戦いになりますね」


エルザ「ああ。まあ、うちに、相手がドライフラワー病罹患者だからって油断するような馬鹿は居ないよ。…しかし、解せないのはスマイルの狙いだ。山車に注意を惹き付けておいて、その隙にドライフラワー病罹患者を使ってどこか他の場所を落とすつもりか…?」


ローラン「温室のドライフラワー病罹患者や、その研究成果が目当てでしょうか」


エルザ「いや、違う気がするね。……。他に考えられるとすれば、シュヴァリエ邸や八咫烏神社といった、五大組織の拠点だが…。こんな大仰なことをしてまで奪う場所じゃない。他にスマイルが欲しがる物…。ふむ。金に困っていたようだが…」


ローラン「ライムライト保管施設でしょうか」


エルザ「あぁ…。その線はあるかもね。とはいえ、当て推量でこれ以上人員を割く訳にもいかないが」


ローラン「一応、担当の者達に警戒を強めるよう通達しておきます」


エルザ「頼むよ。……どうにも嫌な予感がするねぇ」



エルザの眼下の街が煌めく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ