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第26話「地下のスマイル」

地下の研究施設。


檻や透明な浴槽、円筒形の器具に、無数のドライフラワー患者が入れられている。

拘束された者や、中には液体に浸かった者もある異様な光景の中、スマイルが歩を進めている。


そこへ、何やら血塗れの器具を手にした人物が近寄る。


彼は闇のバイヤー、Mr.ブラックジョークである。



ブラックジョーク「おイおイ。コンな陰気な場所デ、コンな陰気ナ奴に会うとはネ」


スマイル「口に気を付けなよブラックジョーク。金はあの世までは持っていけないよ」


ブラックジョーク「地獄の沙汰モ金次第とハ言うガネ。ヒヒヒ」


スマイル「ハハッ…。で、どうなのかな」


ブラックジョーク「フム。やはリ、無理矢理引っ剥がスのはオススメしないネ。苦痛ニ耐えられナイのカ、死んジまうヨ」



ブラックジョークが、床の上に血みどろの花を放り出す。



スマイル「ちゃんと神経系を剥離させた上で切除したんだろうね?」


ブラックジョーク「当たリ前ダヨ。多少荒っポイやり方ハしたガ、癒着した神経系ハ全て切リ離しタ。最モ、神経系ヲ剥離シタ事自体マズかったのカ、花本体を切除した際のショックや失血デ死んダのかハ知らンけどネ」


スマイル「さっさと特定してくれ」


ブラックジョーク「おっト。その前ニ」



ブラックジョークが、親指と人差し指を擦り合わせるジェスチャーをする。



スマイル「…ほら」



スマイルが床にライムライトを無造作にバラ撒いた。



ブラックジョーク「ヒヒヒっ!!毎度アリ!!」



衣服が血塗れになるのも構わずライムライトを拾い集めるブラックジョーク。



スマイル「……」


ブラックジョーク「ヒヒヒ…。金払いのイイクライアントは大好きダヨ。ト、言うワケでサービスダ。勘だガ、花の神経ヲ弱らセル薬カ何か作っタ方がイイと思うネ」


スマイル「…良いだろう。君は引き続きデータをとってくれ」


ブラックジョーク「任せタマえヨ。ヒヒヒ…」



ブラックジョークが、フラフラと研究器具の間に消えていく。


それを見送ると、スマイルは、他とは雰囲気の違う一角に足を運んだ。

そこは、研究器具などは最低限で、隅々までしっかり手入れが行き届き、装飾などで綺麗に飾られていた。

更には、おもちゃが転がってすらいる。


スマイルは、かなり広い、強化ガラスの巨大なケージのような部屋の前に立つ。


おもむろに、スマイルはジャグリング用のピンを取り出し、転がっていた大きな玉の上に乗った。



スマイル「さぁさ!レディース&ジェントルマン、それに良い子のみんな!!ピエロのスマイルだよー!!」



ガラスの向こう側に向かって、一人でサーカスを上演するスマイル。


それは、いつ終わるとも知れず続くのだった。

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