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第13話「戦闘配置」

エルザ達が、施設内を案内されてしばらく、突然、騒がしいサイレンの音と共に、警報が建物中に響き渡った。



アナウンス『警報発令。警報発令。第3セクター、第5セクターにて、収容違反が発生しました。施設内の職員は、マニュアルに従い行動して下さい。繰り返します、第3セクター、第5セクターにて……』


エルザ「戦闘配置!ドロテアの安全確保を最重要目的に設定!!向かってくるものは斬り捨てな!!」


ローラン「御意!!」



エルザはサーベルを、ローランは短剣2つを抜き放ち、ドロテアの前後を警戒する。



エルザ「避難を…」


ドロテア「エルザ!!研究室にまだ人が!!」


エルザ「…案内しな!!ローラン、出来るだけ助け出すよ!!」


ローラン「御意!!先導します!!」


ドロテア「ナビゲートするわ!ローラン君、そこ左!」



ローランを先頭に、施設内を踏破していく三人。

次第に、周囲からは物音が頻繁に聞こえてくるようになった


やがて



ドライフラワー病患者 『オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ォ”ォ”ォ”!!!!!!』


ローラン「っ!!会敵(かいてき)しました…!!」



3人の行く手に、5,6体の、ドライフラワー患者が姿を表す。


それは、うっすらと禍々しい光を放つ、巨大な花を身体の思い思いの部位から咲かせ、まるで理性を感じさせない容貌と動きをしており、本能的な恐怖を呼び起こさせた。



ローラン「無力化します!!」


エルザ「いや、時間がない!!私がやる!!お前はドロテアを守りな!!」



言うが早いか、ローランにドロテアを任せて飛び出していくエルザ

疾風のような体捌(たいさば)きで敵の眼前に飛び込むと、一刀のもとに、花が咲いた部分だけを的確に斬り裂いていく。



ドライフラワー病患者 『グァあ”ア”ア”ア”あ”あ”ァ”ァ”!!!!!!!』



花を失ったドライフラワー病患者たちは、血を流しながら床に崩れ落ち、苦悶の叫びをあげて痙攣するが、次第に微細な灰のように身体を霧散させ、消えていく。



エルザ「行くよ!!先導を続けな!!」


ドロテア「エルザ!!隔壁が!!」



見ると、エルザ達の行く手に、隔壁が降りてきていた。



エルザ「とにかく、施設内に残っている職員を助け出すよ!!」


ローラン「先導を続けます!!」



エルザ達は、次々と降りてきている隔壁の下をくぐり抜けながら、施設内を走り抜け、ドライフラワー病患者たちを処理していく。


だが次第に、3人の行く手を阻むドライフラワー病患者の数が増えていった。



ドライフラワー病患者 『オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ォ”ォ”ォ”!!!!!!』


ドライフラワー病患者『ゴアアッアアガァア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!!!』



エルザ「チィッ…!!きりがないね…!!」


ローラン「エルザ様!!私が進路を切り開きます!!」



ローランが飛び出そうとするが、エルザが止める。



エルザ「止しな!!それより、私から離れるんじゃないよ!!ドロテアもだ!!いいね!!」


ローラン「はい!!」


ドロテア「分かったわ!!」



エルザが、サーベルを胸の前で立てて構え、魔力を込める。



エルザ「咲き誇る戦乙女 (ジャンヌ・ダルク)!!」



エルザの号令と共に、エルザの周囲に、花開く薔薇を模した障壁が展開される


動きを止めたエルザ達を見て、ドライフラワー病患者が、エルザ達に飛びかかるが、障壁に跳ね返される。



エルザ「行くよ!!」



障壁を展開したまま、エルザ達が走り出す。


その途中も、ドライフラワー病患者が3人に次々と襲いかかるが、廊下の両端へと押し分けられる



道を開けるかのように障壁に押しのけられるドライフラワー病患者たちの間を一直線に走るエルザ達は、まるで両端を花で彩られた白いカーペットの上を走っているかのようだった。

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