第五話〜終点の約束前篇〜
穢日の約束
第五話
〜 終点の約束前篇〜
藍君に呼び出されてから一ヶ月近く経った。その間に私が死ぬまでにやっておきたいことを順番にこなしていた。いつも私から声をかけるのだが、今日は珍しく藍君が声をかけてきたので、私のテンションはMAXだ。今家をでたら、待ち合わせより、20分は速くついちゃう。けど待ちきれないんですけどー。どこいくのかなぁ。 あ、まだパジャマだった。出かける準備もしてなかったぁぁぁぁぁ。やばい、速く速く遅れる遅れてしまう。
「やっほー夕依!珍しく遅いね。」
あああ遅いって言われてしまった。最悪だ。どうしよう。
「ごめん。今何分?」
「10時43分。13分遅れだね。待ち合わせは30分だったから。まぁ僕も1分前くらいに来たんだけど。」
あ、笑った。天使だ。いや悪魔の微笑みか?心中するんだから死神か。死神の微笑み。怖いな。まぁ安心だ。怒られたら本当に死なないのかの実験がてら、自殺してたな私。自殺未遂。曲に使えそうだな。
「夕依?おーい夕依ちゃん?生きてる?」
「生きてるよ〜。考え事?してた。」
「今日行きたいところあるんだけどそこに行っていいかな?」
「別に良いけどどこに行くの?昨日教えてくれなかったじゃん。」
「今日は、僕らが死ぬ場所に行こうと思ってる。アカネが住んでた森だよ。」
「えっあそこって猛獣がたくさんいるんじゃないの?」
「絶滅したよ。あの日、アカネが死んだ日。アカネの夫になったシンは、動物と話せたんだ。忌穢越なしでね。生肉とかを料理して餌を作ったりするのと引き換えに、シン、アカネそして二人の子供である祈来は襲わない。と言う取引そしていたんだ。でもあの日シンとアカネが死んだ日。彼らは統制を失い次のボスを決めるために殺し合いを始めた。きっとそれまで彼らにとってシンはボスみたいな存在だったんだろうね。少なくともただの取引相手ではなかった。けれど彼らの殺し合いは突然終わりを告げた。彼らの住む森の一番奥に、追手が祈来を探しにきた。全員が武装した忌穢越者だ。勝てるわけがない。彼らは一匹残らず皆死んだ。僕はあの場にいた忌穢越者を許さない。」
「まぁ仕方ないところもあっただろうけどね、でも動機が祈来ちゃんを捕まえることだったって考えたら嫌な話だよ。
あれ?あんな森こんなところにあったっけ?まだ新宿から30分も歩いてないよ?」
「ああ。この森だ、アカネが死んだ場所。今日が3月16だって覚えてた?」
「あ、うん。だから今日なんだなって思ったけど、違くて!なんでこんなところに森があるのよ。私たちの住んでるところ東京よ?偉大なる大都会東京だよ?。」
「この森は都市伝説みたいなもんだよ。2月19日か3月16日しか来れない場所だよ。この日に新宿から30分歩く。そしたらこの森につく。それにしても3月16日の事なんて教えてないよね?調べたの?おかげで話す手間が省けたよ。」
「流石に調べるわよ、私が心中なんて趣味悪い事しないといけない理由のことなんだから。3月16日はアカネとシンが死んだ日、そしてシンと祈来が生まれた日。可哀想すぎるよほんとに、でも狙ったみたいな日に追手が来たよね。」
「まぁ狙ったんでしょ子供の誕生日なんて普通は喜ぶでしょ。油断もするよ。」
「最っ低」
「それじゃあ入ろうか。森の中へ。」
ただ下見に行っただけです。まだまだ死にませんよ。
キャラどこへ行ったシリーズ第一弾。東京にも森林くらいあると思います。知らないですけど。新宿の何方面とか書いてなくてごめんなさい。全く新宿知らないんで。