第一話〜始まりの約束〜
忌穢越はキエツって読みます。あと題名はケガレビノヤクソクって読みます。
穢日の約束
〜第一話〜
始まりの約束
昔はこの国に異能力と呼ばれる力を持つもの、異能者が多く存在した。異能力者はこの国では忌穢越者と呼ばれ、忌穢越者が生まれると不吉の前兆とされた。忌穢越者の赤児を1人殺すのに軍人が何人も必要だった事例もあった。しかも軍人を呼ぼうにも金が高く、いつしか忌穢越者の赤児は捨てられるようになってしまった。
xxxx年2月19日、1人目の忌穢越者が生まれてしまった。生まれた時、誰もこの女の子が忌穢越者だとは思わなかっただろう。
彼女の名前はアカネこの物語の最初の主人公だ。
*****
はぁはぁはぁ...息が苦しい。
ここまできたらもう大丈夫かな、誰も見ていない。よし、一旦消えよう。
あーもう私が何をしたのよ!確かに他人から見れば忌穢越は怖い能力で恐るのかもしれない。しかも私の忌穢越は精神干渉系の忌穢越を持ってるし、他にも沢山持ってる。
でもなんで、あいつらは政府に付いて私を追いかけてくるのだろうか...。まぁそんなことどうでも良い、人が居ない森へ行こう。ここらで良いだろう。
ーガサッ
「なっ誰だ!」
「君こそ誰だい?僕はここの住人だ。人が嫌いなんだ、だからココに住んでいる。君は?」
「私は......」
「言いたくないなら言わなくて良いさ、でもココに住むんだったら僕の家にきてくれないか?」
「は?嫌っ...すみません言葉が...えっとどう言うことですか?」
「ココはね、動物がみんな凶暴なんだよ。多分普通の人ならば1日かからず死ぬ。君でもね。安心して、君の部屋には鍵とか付けるし僕と顔を合わせたくないならトイレとお風呂以外は、部屋から出てこなくても良いように出来る。まぁ君を襲うつもりはないんだ。」
悪い人じゃなさそうだ。死ぬのは嫌だしな。
「わかりました。お世話になります。」
「うん分かった。ところで君の名前は?僕はシンって言うんだけど。」
「あ、すみません。忘れていました。アカネです。」
「ふーん良い名前だね。」
「あ、ありがとうございます。そちらこそ良いお名前ですね。」
「うんありがとう、着いたよ、ここが我が家だ、いらっしゃい。」
「よろしくお願いします。お邪魔します。」