表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ 金曜 五限目

 かつてこの世界で言語と呼ばれる物は一種類だけだった。




 ヒトは天にも届く塔を作ろうとし、神の怒りに触れた。




 そして、神はヒトの言葉を乱し、塔は崩された。




 そのあとは大変だった。


 まず最大の勢力を持っていたヤワ耳達が数の多さをフルに活用した戦術に出る。

 文化・宗教を広め各地で言語、通貨の統一を謀ったのである。


 それに気付いたナガ耳達が、世界の中心機関として「ヤスフ連盟」を作りました。

 そこの初代理事をナガ耳にする事で「世界の中心はナガ耳!」と示す気だったんですね。


 他の種族は基本的に無関心だったのですがケモ耳……失礼。

 モフ耳達は「勉強が嫌だ!」という理由のみでこの二派閥に真っ向から対立。


 これを皮切りに、多くの対立が生まれました。

 カタ耳はヤワ耳の「安かろう、悪かろう」な製品の大量生産に文句をつけ、

 トゲ耳はナガ耳の「ナガ耳絶対主義」に猛反発。


 世界にとげとげしい空気が蔓延しました。



 そして、おおよそ400年前に神様によって、言語の再統一が行われた訳ですね。

 これにより多少の方言以上の言語のズレはこの世から無くなりました。


 この時の神様のお言葉、テストに出しますから書いて下さいね。

 えー……『多様性というものを知らんのかお前らは』ですね。



 ……はい、書けましたか? じゃあ今日はここまで!


 次回の授業では少しだけ最近の話もしますよ。

 「ダンジョンの発生」と「ダンジョン景気の崩壊」に触れておきます。


 それから五年前の「ダンジョンの決壊」これも外せません。


 では皆さん良い週末を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ