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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【一発ネタ】危険な男 番外編

作者: まい

注意! 今回は社会人に多大な不安を与える要素があるかも知れません。 就職先の会社そのものに嫌な記憶がある方は、絶対に回避して下さい。 注意!


 変な趣味を持つ男が、変なモノ・瞬間を目撃する話。

 とある中途半端な田舎によくある、年々田畑が減り続ける中で住宅もアパートも商店も飲食店も、スーパーもチェーン店もホームセンターもカーディーラーも町工場も混在する町。


 そんな町のとある住宅に、変な趣味をいくつも持つ男がいた。



 その男の職種は不規則な就業時間であり、平日が休日になる日もちょくちょくだ。


 そんな男の変な趣味の1つなのだが、冬の平日に住んでいる家の縁側(えんがわ)に座り、外をのんびり眺める事だ。


 この趣味が発揮されるのは冬の日中で、しかも風が強い日に限られる。




〜〜〜〜〜〜




 男は縁側に座っていた。



 今日は別に冬でもないし、風が強い日でもない。


 ではなぜ縁側に座っていたのかと言うと……。




「以前、強風でフォークリフトが倒れた町工場(まちこうば)(シリーズ危険な男2参照)の様子が変なんだよなぁ」


 以前に転倒事故を起こした町工場は、年に数()月間は24時間稼働している位に勢いがあったのだ。


 だが今年は1度も深夜に町工場の光が灯らない。


 それと寝る時にも荷物受け取りの大きなトラックが寝付くまでに何台か来て、トラックに荷積みする音やのコンテナの開閉音がうるさいなぁと安眠を妨害されていたのだ。


 その騒音すら無い。


「なにか変化があったのか?」


 気になってしまった男は、縁側から立つ気になった。




〜〜〜〜〜〜




「ん? 今気付いたけど、社名が消えてる」


 町工場の正面まで来た男は、町工場の入り口に本来書かれていたはずの社名が無いことに気付いた。


 パッと見でも分かるように、その書かれていたはずの部分がペンキで塗り潰されていた。


「何度も何度も目の前を通ってきたはずなのに、今まで気付かなかったなんて……こんな変化が大好物だったはずなのに、なぜ……」


 少しショックを受けているらしい。





「…………しかし、それでも町工場は動いている。 社名を隠すほどの事をしてると言うことか?」


 変化を確認したあとに帰宅する道すがら、ブツブツとつぶやく男。


 考え事に集中しているせいか、周囲に気を配らない危険な歩き方をしている。


 まあその道は車があまり通らないので、そこまで危険性が高い道ではない。


 ないが、だからといって気を抜いて良いとはならないので注意はしていて欲しい。



「なんだろ。 ネットに情報が転がってないかな」


 考え事をしながら歩くにとどまらず、ついにはスマホを持ち出してのながら歩きだ。


――――これは歩行者にとっても自転車乗りにとっても、自動車の運転手にとっても本当に危険な行為なので、絶対に真似してはいけない――――


 地名と社名を検索エンジンへ放り込み、検索ボタンをポチリ。


「あ、でた。 なになに? 特別清算命令? なんだそれ?」




 道路での歩きスマホは大変に危険です。 絶対におやめ下さい。

 特別清算命令とはなんぞや。


 特別清算命令とは、ザックリ言うと会社の全部を処分しましょうと、裁判所から出された命令のこと……らしいです。

 会社の商品在庫も生産設備も、土地建物も全部売るなり捨てるなりして、精算しましょうと。


 破産申請・手続きより簡単に申請できるものらしい。



 前書きの注意の意味。 なろう仲間の方の中に、何も言わず夜逃げした会社の社員がおられるので、その方には会社が潰れる系の話はつらかろうと遠回しに注意したつもりです。

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