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World Creature Online~私はイノシシになって全てのモンスターをぶっ飛ばす~  作者: 土偶の友@転生幼女3巻12/18発売中!


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52話 最終決戦⑥

 私は皆を乗せてトカゲサルに向かって走り出す。


「『分身』展開」


 フユカが再び兄弟を作り、それを私の周囲に展開する。因みに、彼女は今私の顎辺りに張り付いていた。


 私が大きくなりすぎて腹だとちょっと遠いからだ。


 奴は攻撃を繰り出してくる。


「この技ならば反射されまい! 溶岩隕石(ヴォルカニックメテオ)!」


 何!? それってフィールドを書き換えるのじゃないの!?


 奴がその技を使った時、空から私たち目掛けて何百個もの隕石が降ってくる。


「こういうのはあたしの仕事だよねー!」

「『オールフィールドサーチ』! 僕も『共有』で支援しますね! それを使って狙ってください!」

「分かったよー! 火球よ(ファイアーボール)×50! 炎よ巻き起これ(ファイアストーム)×20! 火球よ爆ぜよ(ボールブレイク)! タイミングは……今!」


 ズズズズズズズウウウウウウウウウウン!!!


 隕石はフユカの使った技で弱点を見抜かれ、アキに隕石を壊される。


「何だと!? だが、お前達なら防ぐことは分かっていた!」


 ドンドンドンドンドンドン!!!!!!


 あれは!


「何色のオーラなのよ!」

「分かんない!」

「虹にでもなるつもりかなー!?」

「5色みたいです!」

「流石フユカ!」


 奴が自信を強化する時間を与えてしまったけれど、私も奴に大分近付くことは出来た。ここからはもう逃がさない!


「『猪突猛進』!」

「っち! 拳で迎え撃ってくれるわ! 暗黒拳法:猩々烈破(しょうじょうれっぱ)!」


 奴が正拳突きを大層な技名で使う。しかし、


「『ミラーカーテン』!」

「拳も行けるのか!?」


 奴が私に向かって繰り出した拳は、ナツキの緑のカーテンに阻まれ、奴自身の腹に向かって突き刺さる。


「ぐっは!」

「まだまだ膝をつくような時間じゃないよー!」


 私は奴に正面から突っ込む。


 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!


「ぐあああああああああああああ!!!!」


 奴が私に跳ね飛ばされた衝撃で吹き飛んでいく。でも、ここで逃がすわけには行かない!


「アキ! 追撃!」

「がってんだよー! 使えないと思ってたけど、今なら使えるよ。無限のMPを手にした今なら! 消費MPが多すぎて発動出来ない火魔法のⅩ! 太陽顕現(サンライズ)


 アキがその魔法を使うと、私の上に太陽と見間違える程の煌々と輝く何かが生まれていた。


「それは! させん! 溶岩隕石(ヴォルカニックメテオ)!」


 飛ばされながらでも発動出来るとは流石だ。しかも、ナツキに反射されないように全方位から向けてくる。


「ふふん。甘いわよ! 『ミラーカーテン』!」


 ナツキが私たちを囲うように緑色のカーテンを展開する。しかも囲う範囲は360°全方位だ。


「全方位行けるだと!?」

「当然よ! だってカーテンだもの!」

「あたしの準備も出来たよー! くらええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」


 私の上にあった太陽が奴に向かって進んでいく。しかし、その速度は思ったよりも遅い。


「あれ!? もうちょっと速く出来ないの!?」

「くはははははは!!! その程度ワシなら造作もなく躱せる!」


 バサ! 奴は背中から翼を新しく生やし、空を飛ぼうとする。


「させませんよ! 『分身』展開! そして『ピンポイントショット』!!!」


 フユカがまた100体の分身を出し、奴目掛けて飛んでいく。しかも、その狙いは奴ではなく、新たに生えた翼だった。


「『起爆』!」

「な!」


 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!


 フユカの分身の爆発が重なり、奴の翼を再びボロボロにする。


「っく! これでは! しかし! 走れば間に合うはずだ!」


 奴は走って逃げる。どこまで食らいたくないんだろうか。


「逃がすわけないよね! 私の速度から逃げられると思ってるの!? 『疾走』!」


 私は奴に向かって突っ込んでいく。


「っく! これでは!」

「いっけええええええええええ!!!!」


 アキの太陽が奴を飲み込んだ。


 シュン……。一瞬の静寂。その一瞬ののち。


 ピカ 光が私たちの視界を奪った。


 私は思わず目を閉じる。開けていられない。だけど、今までのような轟音はない。ただ光があっただけだ。


 目を開けるとそこには、左腕を失ったトカゲサルが立っていた。


「ふん。腕が持って行かれたか」

「強がっても無駄だよ!」


 私は奴に向かって走り出す。残された時間は少ない。私達(・・)がこの姿でいられる時間はマックス5分なのだ。今すぐにでも倒してしまわなければ。


「来るか……。神がワシに施した封印は今解かれた。今度こそ。本気で相手をしよう。終末咆哮(アポカリプス・ロア)!」


 バアアアアアアアアオオオオオオオオオオオ!!!!!


 私の耳だけでなく、体まで響く轟音が響く。それを受けて私の体は硬直し動けなくなった。


「何これ!」

「分かんない! 回復せよ(キュア)! ダメ! 回復出来ない!」

「行動疎外のスキル!? 何で今更使うのかなー!?」

「きっと私たちが覚醒したからじゃないですか!?」

「なるほど!」

「だからってこっちは初見なのにー! もー! 汝は炎たれ(フレイムエンペラー)!」


 アキが火の鳥なのに、更にその炎が燃え上がるような見た目になる。


「フユカ! 『共有』して!」

「分かりました! 『共有』!」


 フユカの共有が発動すると、私たちの体も炎の様に燃え上がる。しかし、全く熱くない。その上動けるようになった。


「どういうこと!?」

「説明は後ー! いいから走ってー!」

「分かった!」


 私は奴に向かって再び突撃を繰り出す。


「ちっ! 数秒しか足止めできんとは、片腕がないが……。格闘で決着をつけるとしよう」

「いっくよー! 『猪突猛進』!」

「暗黒拳法:流水返し(りゅうすいがえし)

「え?」


 私は奴にぶつかる直前。視界が突如として反転した。

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