14話 とあるお嬢様の話
どこかの誰かのリアル描写になります。読まなくても問題は一切ないので、リアルが出てきてもいいという方だけご覧ください。
「お嬢様。食事の用意が出来ました」
「そう。今行くわ」
私はメイドに言葉を返し、彼女の後について行く。
食堂に出るとそこには5ⅿもある長い机。その上に一角、いつも私が食事をする場所に料理が乗っている。
「……」
私は何も言わずに席に着く。そして、両親が座るべき場所には、料理が乗っていないことを確認する。
「父様と母様は?」
無駄だと思いつつもいつものメイドに聞く。
「本日は海外で商談があるとの事で帰れないと……」
「そう」
私はいつもの事と、一人で食事を始める。
「ご馳走様」
私は席を立ち、自分の部屋に戻る。
「お嬢様、この後は1時から先生が来られます」
「ええ、分かっているわ。ここが私の家で全ての世界だもの」
「申し訳ありません」
「貴方が謝る必要はないわ」
私は授業の為に部屋へ帰る。
「それで、今日の授業は……」
「ねぇ、先生」
「なんでしょうか?」
「学校って、どんな所なのかしら。友達ってどんなの?」
「それは……」
先生は困ったように口を噤む。
流石に意地悪だったかな。
「何でもない。ごめんなさい」
「いえ、では続けます」
「ええ」
それから今日の授業を終えた所で待っていたのかメイドが入ってくる。時間は6時ピッタリ。
「この後は7時から夕食、8時から日課の観察、9時から入浴になります」
「日課の観察は要らないわ。1時間早めなさい」
「え……」
いつも彼女の言葉には従っているからか、彼女はうろたえているようだった。
「お世話はちゃんとしているし、今はそれよりもやりたい事があるの」
「は、はぁ」
「出来ないの?」
「いえ、可能です。畏まりました」
彼女はそう言って部屋から出て行った。
「私は会わなければならない人達がいるのです」
私は、8時半にはゲームにログインする。私を友達として扱ってくれる彼女と遊ぶために。




