ヒトノナル木
〇○文字〇〇円
記事一枚に
チャリーンとカネが落とされる
見たか聞いたか拵えたか
話一つに
ひらひらとカネが飛んでゆく
束になって
ばさっ
山になって
ドーーン
大きなカネが動く音がする
人の不幸で金儲けする輩は後を絶たない
なんでも需要があればカネになる時代
文字
言葉
無責任な憶測でさえも…
カネになるものはなんでも売ろうとする奴がいる時代
傷付くだれかがいることも顧みず…
それを終わらせるためにも
急がなければ
メッセージがあるのなら
残された者がそれを解き明かせなければ意味がない
嗚呼、なのに何故
その手掛かりはあまりにも難解すぎて
憶測の域を行ったり来たり
もはや誰にも解けない●●コード
チャリーン…
またどこかでカネが鳴る
羽根の生えた紙幣が飛んでゆく
ひらひらと…
亡者のようにそれに手を伸ばす者がいる
そこに人が群がり
“人のなる木”ができた