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モザイク無双  作者: 十兵衛
5/5

モザイクに任せとけ

何とか更新。

名前を考えるのがしんどい…ですね

ヒィフゥミィ…

 意気揚々と飛び出したのはいいが、北はどっちだ?

 とりあえず空を見上げたが方角がわからん。



 「どうしたのかしらね? 行ったり来たりを繰り返してるわ (コソ)」

 「多分…道がわからないんだと思う(コソコソ)」

 「えーあの勢いで目的地がわかってなかったの? もしかしてバカぁ?」

 (コクコク)

 「さり気無く教えるしか無いわね…フゥとミィも手伝って!」


 


・・・・・・・・・


 くそ、分からん。周りに聞くのも癪だし、いっそ倒したことにして帰るか?

  

 ん? あいつらは何だ?

 こっちをチラチラ見ながら話してるようだが

 俺のファンか?


 「北の森はどっちだったかしらね〜」

 「薬草を摘まなきゃ行けないのに困ったわね〜」


 「北の森はあっち…歩いて30分くらい…」

 「あらあら、親切な子ね〜。ありがとうね〜」


 

 ほう。あっちに行けばいいのか。助かったぜビッチども。いや俺のファンのビッチども。

 そうとわかればダッシュダッシュダァッシュ!! 


 「めちゃくちゃ走り始めましたわね…」

 「やっぱりバカじゃない」

 「(コクコク)」



・・・・・・・・・3分後


 はぁはぁ…くそ疲れた

 走って行くとバカだろ。タクシーはどこだタクシーは


 「もう走るのを止めたわね?」

 「限界…」

 「体力無さすぎでしょあいつ。まだ街の中なんだけど」


 「あっ! あいつギルド長の馬に近づいてるわ」

 「キョロキョロしてる…」

 「まさかねぇ・・・」


 「馬番とたわいも無い話で盛り上がってるわね」

 「流石に盗むだなんて無いわよ。良かったわ」

 「安心…」


 

 「あ…締め落とした…」

 「嬉しそうに馬に名前を付けてるわね」

 「油断大敵…」


 

 「って! 早く追いつかなきゃ! 急ぐわよ」

 「何であんなパクリ野郎追いかけてるのかしらね私ら…」

 「同族嫌悪…」






・・・・・・・・・



 中々いいタクシーを拾ったぜ。これで疲れなくてすむ。

 落ちるのが怖いので、まだ馬の横腹を足でパァーンって出来ないのが残念だぜ。

 まあいい、帰るまでが冒険だからな



 「馬に乗ったのに、中々スピード出さないわね? 都合がいいけど」

 「走った方が速い」

 「いちいち行動が意味不明ね…」


 

・・・・・・・・・30分後



 この森か…いい雰囲気じゃないの。

 じゃあスライムを探すかね。

 しかし、探して倒すか。わりと面倒だな…

 森…ん? まてよ



 「とりあえず着いたわね」

 「お手並み拝見といくわよ。戦闘くらいは良いとこ見せなさいよね!」


 「!! ま、待つ!」

 「どうしたのミィ?」

 

 「あれ」

 「ん? …あ、あ、あいつ森に火を付けてるわ!!!」


 「森ごとスライムを焼き殺す気だわ!!」

 「何てことを考えてるの…」

 「普通、思いついても実行しない…」




 バチバチ…バチバチバチ…ボォー…ボォー…バチバチ…ズズーン


 「もーえろよもえろーよ。炎よもーえーろー♪」

 いやー良い案だなこれ。誰かに見られてもキャンプ中にしか見えないだろ 笑

 


 「あ、あ、あ森がどんどん燃える…」

 「不味いわね。流石に目立ち過ぎる…! 私らは離れるわよ!」

 「横取りどころでは無くなった…」




・・・・・・・・・

 

 んー、そろそろ焼けたかな?

 他のモンスターはドンドン焼けていってるんだが、肝心のスライムの反応がねぇ

 倒したらギルドカードが反応するらしいが…壊れてんのか?…まあもうちょい待つか。

 

 

 バキーン! ドォーン  


 なんだ? 森からなんか来るぞ


 ドスーン!


 森からカニ? 蟹が現れたぞ?

 食べて欲しいかに〜ってか。良きかなよきかな♪


 「ほれ、ちこうよれ。 余は空腹じゃ。」


 『ギャァオオオン! ゴォオオオン!!』


 ん? めっちゃメンチ切ってないかこいつ?

 え


 『ブォオオーン』

 ズサーンッ!!


 急にフルスイングして、何よ? 

 うん? なんかパラパラ舞ってるが。

 なーんだ俺の髪か⭐︎



 だが甘いな! 昔こんな光景を見たことがある。予習済だ!




 「怖くない、怖くない…怯えていただけだよね(微笑み)」


 『ブブブォーン!!』

 ズォーン!! ビリビシビリビリ


 

 はぁ、畜生はこれだから困る…もう帰るか…?

 ・・・だってよ・・・!!・・・シャングズ・・・、俺の服が・・・!


 

 「『モザイクぅ』」


 何とかモザイクで補修したはいいが、これ何とかせんといけんやつ? もうフンターさん呼んでよ。

 プロフンターさんならやってくれるよ。


 


 『キュイ。キュキュ…キャァ』


 うむ? 影に隠れてちっこい蟹がいるな

 あのちっこい蟹…親子か?……ひ⭐︎ら⭐︎め⭐︎き⤴︎」



 「可愛いのぅ! 可愛いのぅ! ムキムキしてやるからこっちゃあこい。」


 

 ズザァーン!!


 うお、邪魔が入る

 神聖なタイマン勝負に…不貞やつだ

 とりあえずお前はこれでも食らってろ!


 火に焼かれたモンスター達のお陰で手に入った新たな力…!


 『モザイク act2』


 モザイクの新たな力

 何だろう…吹いてる確実に…勝利がなぁ!!


ーーーーーーーーー


 モザイク魔法

   ・レベル1

     ー小さなモザイクをかける

   ・レベル2(act2)

     ー通常より薄いモザイクをかける

   ・レベル3(act3)

     ー???


ーーーーーーーーー


 『ギャオオオーン』

 ブォオオーン!!ジャオオーーン!!


 「ヒェー」ズサーッ!



 


 クソッタレぇーー!!

 (俺が)どうなっても知らんぞ!


 昔は欲しかった能力だが、今は役に立たねぇ…

 せっかく火で弱ってやがるのに

 もう一個の奥の手を使うか?…



 「ちょっと!! あいつスライムと戦ってるわよ! チャンスじゃないかしら?」

 「子供を人質に取ろうとしてるわね。…良い手ね」

 「…フゥ達も人のこと言えない…だがそれが良い」


 「行くわよ!」



・・・・・・・・・



 「ちょっと待ったぁ!」

 「私らが囮になるわ!」

 「その間に子供は任せる」

 


 「おお!…誰?」



 「私はヒィ!」

 「フゥよ!」

 「ミィ…」


 

 よく分からんが、援軍か…!

 アレがこうなって…それがこうで……よぉし! 勝利の方程式が見えたぜ!



 女達が親蟹に向かう

 ほう。前衛、中衛、後援とバランスが良いですなと…前衛が攻め、危なくなったらすかさず後衛が魔法で牽制に入ると…中衛は槍か。槍ってカッコ悪いだろ。暇なとき棒高跳びできるくらいしか良さが分からん。あ、前衛の剣が折られた(笑)


 「「「早く行きなさいよ!!!」」」


  

 女達が戻ってくる。親蟹は子蟹を守るようにしており近づいてこない。

 

 「すまんすまん! 奴の弱点を探ってたのよ。」


 「弱点!?」

 「それで見つかったの?」


 知らねーよ。逆に教えてくれよ弱点。

 

 「ああ、2つほどな。その内上手くいきそうなのが5つある。」


 「やるじゃない!」

 「それなら何とかなるわ!」

 「待って、増えてる…なんかおかしい」


 「それで弱点は?」

 「ミィの話を…」

 「それはな、奴の足を見ろ! 足が身体の横に付いているだろう。つまり…横にしか動けないのさ。」

 

 「「つまり…」」

 「そう、前からの攻撃に弱い! 3人で囲って絶えず正面から攻撃し続けろ! その間に俺が子蟹を仕留める」

 「…仕留めたら駄目…怒り狂って皆んな死ぬ…」



 「「「行くぞ!」」」

 (もうどうにでもなればいい…)



 「第二ラウンドよ! スライム!」

 「私が後ろに付くわ!。 ミィは正面をお願い」

 「1番危険が多いとこ…」



 お! やってるやってる! 作戦通りだな。

 蟹もあちこちに敵がいるからグルグル回ってやがる

 流石に今回はさっさと決めますかね。



 親蟹に気付かれないように子蟹に近づく。

 子蟹が怯えたようにビクビクしているが容赦なく背中に回り込んで…


 

 「とったどーー!」 


 『!! キシャーー! ギシャーー!!』

 親蟹が気付いたのか俺に威嚇しながら近づいてくる



 「おやおや、親蟹さんよ。良いのかな? この子がどうなってもよ? あーん?」


 『キ、キキー…』


 

 「や、やったわ。」

 「スライムが大人しくなったわね」

 「ぐっじょ!」


 

 ん? スライム? こいつスライムなのか? 皆んなこれ最初に狩ってんの? …化け物かよ冒険者はよ

 まあいい後だ後だ。



 「とりあえず武器は置いてもらおうか?」


 『ギーーギーー?』


 

 「ハサミが取り外し可能だと思ってるのかしら…」

 

 「ほーれ、子蟹のハサミでパカパカして遊んでやろうか?」


 親蟹が項垂れるように、左右のハサミを地面に置く



 ちっ、ハサミは取れないのか。左手に付けようと思っていたんだが。…まあいい後で何とか取り外すか。



 とりあえずは無力化したな

 サクッと抵抗しない親蟹をタコ殴りにする。硬いが全員で頭を叩き続けてようやく倒れやがった




 「楽勝だったな」

 「両腕ともボロボロじゃない」

 「右手に至っては…ガントレットと一体化しつつある」


 ふむ、右手のガントレットの起伏がなくなってピッチピチだな。…あ、取れない…

 よし鎧化アムドと名付けよう



 

 「その子供のスライムどうするの?」


 ん? 子供に興味はねえな。俺もそこまで非情じゃないぜ


 「逃がすなり好きにしたらいい。目的は達したからな。親蟹のハサミはいただくがな。」

 


 「そう…とりあえず話があるの!!」


 「私たちとパーティーを組まない?」

 

 「だからパンティはいいんだって」

 「違うわ。チームを組みましょうってことよ」


 

 チーム戦か。

 確かに、スライムごときで苦戦してる俺じゃこの先厳しいか…しかし音楽性の違いが。




 「音楽性は間違いなく合ってる…」


 心を読むな餓鬼め



 「とりあえず街に戻りましょう」

 


 



 


 


次はどうしよう…

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