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モザイク無双  作者: 十兵衛
1/5

モザイクは突然に

 初めて小説を書きました。

誤字脱字あるかと思いますが、生暖かく見守っていただければと思います。

 いきなりで悪いが、俺はどうやら異世界に飛ばされたようだ。

 時代遅れにもレンタルビデオ屋の帰り道、急に眩い光に包まれたと思いきや見知らぬ地になっていた。

 さっきまで夜だったはずの道路から一風変わって、何もない草原に立っている。

 A○観れないやんけ。。。


 これはあれか?よくある異世界転生ですか?

 はあ、、、とりあえずパッケージで○きますか!







・・・・・・・・・


 「人はどうして戦争をするんだろう・・・」


 冷静さを取り戻した俺は現状把握に勤しむ。


 「所持金は35円に○Vと携帯か・・・・・・」

 

 俺は何故こんな物を借りたんだ!


 「こんなものがあるから戦争は無くならないんだぁぁぁ!! 」


 手に持ったそれを勢いよく投擲。空中で中身が溢れながら舞って行った。


 「キラキラしてやがる。だがお前は俺には不要。土に帰りな」


 背を向けて、振り返ることなく前に進む。

 達成感とか使命とか…まあそんな感じだ。


 「風が俺を呼んでいるようだ。連れて行ってくれ俺の歩む道に…」


 ・・・・・・・・・2時間後


 「どこおおお!僕ちんの宝物どこおおお!!」


 この道だったはずと引き返したはいいが、元の場所が分からない。


 「どよしてー!どよしてよー!絶対この世界○Vないじゃん!もうやだー」

 仮に見つかっても観れないのだが今は関係ない。

 パッケージだけとっても今後至宝の宝になることは分かりきっていた。


 ・・・が!駄目! 見つからない!


 とぼとぼと歩くこと、やっとのこと人の気配のする場所に着いた。


 村に見えるが、木と土で出来た家が実に香ばしい

 完全に田舎です。


 近づくと村人がまじまじと見つめてくる。

 いやーん、旅人が珍しいのかしら?うふふ初心な子達ね♡ 


 うふふ、あの子鍬をこっちに構えてるわ

 こっちの子は木刀かしら、うふふ

 後ろにもお友達がいっぱいね


 おいおい死んだわ俺


 「みんなやめるんだ!」


 突然の乱入に村人がばたつく。


 「怪しい格好をしているが、まだ何もしていないじゃないか。みんな武器を納めて、落ち着いて!」


 ざわざわざわざわ


 「ザキオさんが言うなら・・・」

 「うーん、まだ安心出来ないが仕方ないのう」

 「盗賊じゃないの? あの人」

 

 村人が散り散りになっていく。

 ザキオと言うのか。よく分からんが助かったぜ。

 

 「いやー危ないところだったね君。私はザック・ザキオ。商人をやっているんだ」


 「ありがとうございます!この恩は一生忘れましぇぇん!! よかったら色々教えてえええ! 」


 その後ザック・ザキオにこの世界について色んなことを聞いた。ザキオいい奴だな。

 わざわざ貧困な村に来ることもないだろうに、この村の畑で採れる野菜は町で人気があるらしい。


 この世界はいわゆるファンタジーな世界らしい。

 魔法に魔物、エルフもいるときた。冒険者と言う職業まであるらしい。

 貴族階級であり、力があるものが貴族に召し抱えられ、村人にして栄華を手にした者もいるらしい。ようは実力社会。


 エルフのお耳をペロペロしながら優雅に暮らすのも夢ではないな。向こうでは下っ端サラリーマンだった俺だが、あまっちょろい貴族達を出し抜き王になってやろう。


 所詮文明は俺の住んでいた時代にほど遠く及ばないんだ。猿を相手にするのと変わらんよ。

 魔法使いなんかも皆ヒョロヒョロガリガリなんだろ?ローキックで一発だあんなの。

 脳筋戦士共も、マヨネーズでも投げつけてやればうれしょんしながら膝まつくだろう。アホだろうし。


 しかし、魔法か…

 魔法の素質は産まれた瞬間に決まるらしい。持っている魔力の色により属性が決まり、赤なら火、青なら水、緑なら大地といった具合だ。

 ザックに特殊なメガネで俺の魔力を見てもらったが、魔力はあるっぽいが何故かモザイクがかかって色が見えないらしい。

 何故だ…

 とはいえ、初歩的な魔法を唱えても発動しなかったことから、街でよく見てもらった方がいいと言われた。

 


 

 この田舎に用はないな


 「助かったぜ。ザキえもん! 良かったら街まで俺を連れていってくれない?」


 「私は構いませんが、これでも商人ですから、こっちのお願いも聞いて欲しいですねぇ」


 ほう、商談ときたか。

 しかし、俺に渡せるものなんかないぞ。

 あってもやぁよ、ばーか。


 「商談は道中でも出来ますし、さっそく行きますかね」

 

 「話が早ーい。そういうとこ好きよ♡ 」


 道中くだらん話も交えながら、俺たちは町の方へ歩いていく。

 てか俺も馬に乗せろよ。馬の横腹がテラテラしてキモイ!


 しかし、『新しい新商品が・・・』や『最近頭の頭痛で悩まされて・・・』等ザックは言葉使いが実にユニークだな。だが俺は嫌いじゃないぞ!


 しばらく歩いて…


 「では、商談なのですが。あなたの着ている着衣を売って貰えないですか? 」


 「ちゃくい? 服ならザック着てるじゃん?」


 「いえいえ、あなたの着ている着衣は実に珍しい。街で貴族にでも売るとなかなかいい値が付くかと思いまして。」

 

 ほう。いい事を聞いた。


 「じゃあ、俺にはいくらくれるの? 」

 

 「そうですね。300コネでどうでしょう? 」


 いくらだよそれ。

 しかし、足元を見られても困る。


 「えー! やだー! 街で800コネで買ってくれるって人いたもんー!」


 「ええっ!? 」

 (この大陸には今日初めて来て、文化が違うからと色々教えてとおっしゃっていたのに…)


 「しかし、帰りの仕入れもあるのでそんな大金は…」

 

 「ふーん。じゃあお金はあるけど出せるお金は少ないんだー」


 「ええ、恥ずかしながらその通りでして…「いいこと思いついた!!」


 「?? 突然どうしたんです!? 何か名案でも? 」


 「こうすればい⭐︎い⭐︎の⭐︎さ!」


 「ダッシャアッ!」

 渾身の力を込めたハイキックを馬の臀部に食らわす


 「ヒヒッ!? ヒヒーン!!!???」


 「あわわ!何を!」

 

 ザックは暴れる馬にしがみ付いて振り落とされまいと足掻いている


 「とどめよ! マイターン! 」

 もう一発馬の臀部にハイキックをかます


 「アバし!」


 馬から振り落とされ頭部を打ったザックは見事に気を失っている


 「ザック! どうしたんだ急に!ザックぅううううう! 」


 ・・・・・・・・・


 「よくわからんが、中々持ってやがったな。とりあえずこの金で奴隷でも買ってニート生活でもしますかね! 」


 しかしザックには悪いことをしたな。起きたら泣くんじゃないか?

 でもザックは良いやつだったし、俺がこんなに嬉しいんだ、きっと自分のことのように喜ぶに違いない!


 街まではまだ距離があるみたいだ、暇だし魔法の練習でもするかね。

 しかし、魔力はあるがモザイクがかかるとはどうゆうことだよ。

 何属性なんよ俺



 (モザイクか…)


 「・・・モザイク(ボソ)」

 

 突如目の前にコインサイズ程のモザイクが現れる


 「デタ! なんかでた! モザイクだこれ!」


 モザイクを生み出すって、、、攻撃力皆無やんけ


 しかし何回かやってわかったのだか、頭の中で念じると任意の場所にモザイクをかけることができるようだ・・・・・・!!で? つっかえは変わらず


 もちろん消すこともできる。

 俺はこれを『モザイク魔法』と呼ぶことにした。

 ほーん? で?


 まあいい関係ねぇ! この力でこの世界を駆け上がってやろうではないか!

 まずは下級とはいえ貴族になるか

 その辺の盗賊をバシバシしてればいいんやろ?

 うん?……


 ・・・・・・・・・1ヶ月後


 「ヒャッハー、お前らここは通さないぜ! 」

 

 俺は盗賊になっていた。

 仕方ないんや。生きていくには飯がいる。

 ザックの金? 酒飲んで寝てたらスラれたのぉぉ!

 絶対あのビッチやな。急に『隣いいですか? 』なんて近寄ってくるかと思いきや。くそがぁ!

 次あったらあひんあひせたらぁ!! で、できらぁ!


 金の無くなった俺はこのままではあかんと、近くの盗賊集団に適当に作ったブーメランを渡して仲間に入れてもらった。

 何故ブーメランかって? 現代無双しようにも頭悪かったわ俺。マヨネーズって卵と何がいんの?

 ブーメランは竹トンボ作った時にそれっぽいのが出来たので、なんとかなった。

 しかし。ブーメランで喜ぶとは楽勝だなおい。


 「キンタの作る物は面白いんだな」


 「もっと飛ぶブーメラン作ってくれよ」


 「ええ、次は持ち主に返ってくるブーメランを作りましょう」


 アホだなこいつら。投げっぱなしのブーメランで喜んでやがる。

 しかし、俺は貴族になる夢は諦めたわけじゃねぇ

 名前は偽名で名乗っているし、ちゃくちゃくと盗賊の中で登りつめている。

 (そもそも名前名乗ったことあるっけ?(すっとぼけ))


 力がついたら、いずれこいつらとのお友達解消して貴族になるんや


 今日も今日とて楽しく商人狩


 「きょ〜うのしょうにんだれか〜な〜♪」


 ・・・・・・・・・・


 「姫様! どうかお逃げに! 」

 「みな死んでも賊を通すな! 」


 今日の獲物はどこぞの姫様?・・・と護衛ども


 おいおい、姫やんけ。

 俺も女には手をかけたくないのう。

 おっ○い揉んで逃げよっかな〜


 うーんどうしたものか。


 「ヒャッハー! 荷物置いてけ! こいつを投げちまうぞ!!!」


 盗賊Aがブーメランで威嚇してるぅぅ。


 「め、面妖な! 」

 「当たると痛そうです!隊長!」


 「臆すなぁ! お前ら! まずは1点を突破してこの方位から脱出するぞ! 」


 ふぇーい! いっさましい隊長だあね! オラワクワクしてくっぞ!

 でもブーメランですよそれ? ブーメランこわぃぃってか?


 「このブーメランからは逃げれないんだな」

 「あのキラキラして女を狙うと良いんだな」


 「き、貴様らぁぁあ」


 今にも盗賊Aが姫様に投げようとした瞬間

 周りの視線が俺から外れた


 好機!

 「モザイク!!」


 「うわ、目が見えないんだな。」


 ズルッ

 ブーメランがあさっての方向に飛んで行くと同時に護衛をかき分け姫の元に行く


 「姫様ではありませんか! 私は旅の物! これも何かの縁! 私も助太刀致します 」


 「キンタ! 急にどうし・・「あべしっ」

 ふん! 盗賊Aに右ストレート

 「俺たちはなかまなん・・「ふん! せぃや!だまれぇ! 賊ども!」

 いらんことを言いかけた盗賊Bのこめかみにいいのを入れてやる


 「我は正義を愛する旅人! 開闢の使者ツトム! 貴様ら生きては返さんぞ! 」


 おいおい、これ騎士になって貴族になって姫様と結婚ルートの匂いがする。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。



目標、週1ペースで土日のどちらかで投稿予定です。

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