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鬼隠し  作者: 七十たん
14/14

そして・・・4年後・・・(最終章)

あの日から4年が経った。


生存者1人というおかしな事件・・・。


だがその生存者も3年前に原因不明の急死。


もうここまでの事件となれば警察も調査しないわけはない。


それにより、鬼林中は廃校となった。


だがまだ毎年鬼隠しは行われている。


たたりを恐れた町長によりものだそうだ。


そして、またあの中学校のような学校があらわれた。


西陣(せいじん)高校。


ここでは毎年、鬼隠しをやるごとに鬼が死に、捕者は行方不明となる。


まるであの中学校と同じような状況である。


そして今年も鬼隠しは行われる。


キーンコーンカーンコーン


鐘の音が授業の始まりを知らせた。


ガララ・・・


先生が戸をあけて教室に入ってくる。


「えぇ〜今日は鬼隠しの前日であるんだが・・・・」


そう・・・今日は鬼隠し前日。


鬼はこの2−3から選ばれるそうだ。


当然まず挙手はありえないだろう。


だが先生は、ねんのために挙手がいるかどうか、たずねる。


「ええ・・・このクラスで鬼をやりたいという者はいるか?」


ざわざわ・・・


誰もが友達と話す。


挙手もしないのになぜ話す、それが学生の特徴だ。


「ふぅ・・・・」


先生が1つため息をつくと生徒たちをしずませた。


少し困ったような顔をする。


1人の青年がたった今欲望に負けた。


挙手をする。


「先生、ボクが今年の鬼・・・やってもいいですか?」


先生も生徒たちもそれを見て感心する。


そして青年は椅子から立ち上がった。


「よ〜し、じゃあ今年の鬼は出席番号10番!




白烏雄一郎!」





―――――――ふと雄一郎がニヤリと笑った。

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