そして・・・4年後・・・(最終章)
あの日から4年が経った。
生存者1人というおかしな事件・・・。
だがその生存者も3年前に原因不明の急死。
もうここまでの事件となれば警察も調査しないわけはない。
それにより、鬼林中は廃校となった。
だがまだ毎年鬼隠しは行われている。
たたりを恐れた町長によりものだそうだ。
そして、またあの中学校のような学校があらわれた。
西陣高校。
ここでは毎年、鬼隠しをやるごとに鬼が死に、捕者は行方不明となる。
まるであの中学校と同じような状況である。
そして今年も鬼隠しは行われる。
キーンコーンカーンコーン
鐘の音が授業の始まりを知らせた。
ガララ・・・
先生が戸をあけて教室に入ってくる。
「えぇ〜今日は鬼隠しの前日であるんだが・・・・」
そう・・・今日は鬼隠し前日。
鬼はこの2−3から選ばれるそうだ。
当然まず挙手はありえないだろう。
だが先生は、ねんのために挙手がいるかどうか、たずねる。
「ええ・・・このクラスで鬼をやりたいという者はいるか?」
ざわざわ・・・
誰もが友達と話す。
挙手もしないのになぜ話す、それが学生の特徴だ。
「ふぅ・・・・」
先生が1つため息をつくと生徒たちをしずませた。
少し困ったような顔をする。
1人の青年がたった今欲望に負けた。
挙手をする。
「先生、ボクが今年の鬼・・・やってもいいですか?」
先生も生徒たちもそれを見て感心する。
そして青年は椅子から立ち上がった。
「よ〜し、じゃあ今年の鬼は出席番号10番!
白烏雄一郎!」
―――――――ふと雄一郎がニヤリと笑った。