いざ地球へ
初めまして。月読誠です。僕達神々と人間達の新たに始まった日常をどうぞお楽しみ下さい。
黒く美しい夜空に数多の輝く星が浮かんでいる。今が昼ならこの太陽系の万物を照らす、太陽が見えるだろう。
ここからは本当にたくさんの星が見える。それでも『この中で一番好きな星は?』と、聞かれても僕はすぐに答える事ができる自信がある。何故なら、僕には好きな星があるからだ。そう、僕の好きな星は僕の故郷『地球』だ。
きれいな星は数え切れないほどある。それでもやっぱり、命溢れる緑の地球が好きだ。
僕が誰かって?
僕の名はツクヨミ。ここ、月の神だ。
イザナギ様が黄泉の国から帰ってきて、汚れを祓うために禊をした時に、産まれた神々の内の一柱だ。
僕は些細な事でアマテラスと喧嘩して、ここに逃げて来たのだ。それから二十世紀以上の月日が流れた。ごくまれに地球に遊びに行く。この前遊びに行ったのは五百年ほど前だ。
今の僕の状況は専門用語で『引きこもっている』ともいえる。
ああ、奇麗な星空に美しい地球………………………………………
もう見飽きた!暇だ!ここ月はどこを見ても岩しかないし、昔に暇つぶしに創ったウサギは酸素が無くて全滅したし 、夜は寒いし、昼は暑いし、愛用の天体望遠鏡も隕石が壊しやがったから、地球の街並みも見れない………………
もうヤダ!
そうだ!地球へ遊びに行こう!地球なら人間も植物も動物もいるし、きっと暇つぶしになる!
でも…勝手に持ち場を離れたら、皆が怒るだろうしなぁ………………………
そうだ!僕の身代わり人形を(岩で)創ろう!
僕は近くに転がっていた手頃な岩を指差した。(ちなみに僕は左利きなので左手の人差し指を使う)
そして頭の中でこの岩が変形し、僕の石像に変わる様子を思い描いた。
すると岩がみるみるうちに変形し、人の形になった。ここは空気が無いので音は聞こえなかったが、地球でこれと同じことをすると、もの凄い騒音が聞こえただろう。
そんな事よりも、僕の身代わり人形が完成した。
見た目は幼稚園児が作った粘土細工以下の代物だが、僕にとっては立派な身代わり人形だ。この身代わり人形が僕と似ている所は高さだけなので、(イザナギ様達を含む)第三者からはただのへんな形をした岩にしか見えないはずだ。だが今の僕はこの事実を理解できていない。
この岩を変形させた術は、暇神である僕が自力で研究、開発した物だ。僕以外の神でも多分使えないし、人間は絶対に使えないはずだ。
「行ってきます!」
と期待と興奮で胸がいっぱいの僕は大声で言ったが、ここには空気が無いので近所迷惑ではないだろう。
僕は地球の方へ左手を伸ばす。僕の手に見えない何かが当たったような気がした。その何かをしっかりと掴み、目を閉じてからぐっと引き寄せる。
その瞬間、僕の意識はブラックアウトした。
ひゅうぅぅぅうぅ
風の音が聞こえた。この音を聞いて僕は目を開ける。
黒い大地に何かの白い模様が描かれている(道路)。そして僕の周りにはよく分からない高い壁(ビル)がそびえ立っている。その壁の下の方にはたくさんの人間が集まっている。
僕にはここがどこか分からないが、人間が交差点と呼んでいる場所だ。
何かがもの凄いスピードで後ろから近づいて来た。僕は慌てて振り返るが、時すでに遅し。
僕の意識は、奈落の底に突き落とされた。
月読誠です。第一話どうでしたか?
僕は小さい頃から色々な本を読んでいましたが、書く方は初心者です。誤字脱字などが多くなっているかもしれませんが、これからもよよろしくお願いします。
近日中に第二話を投稿いたします。




