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闇の魔法使いと村の娘

作者: ノコ

頭に思いついたお話を書き連ねました。

楽しんでいただけると幸いです。

昔々、あるところに闇の魔法使いがいました。彼は村の人から、光を奪う、その魔法を恐れ、彼を嫌いました。

ある日のこと彼を退治しに来た村の人達と戦い、つかれ切っていました。森の泉で体を休めていると、村の娘がやってきました。娘はそのボロボロな彼を見ると大変と思い治療をしてあげました。彼は言います「私が怖くないのか」と、しかし娘は微笑んで「ええ、だってあなたはボロボロでしょう?そんな傷をつけた村の人のほうが私は怖いわ」そう言いました。闇の魔法使いは驚き、そして娘のことが気になりました。それ以来、彼は娘に会いに村に降りてくることが増えました。そして少しずつ娘と仲良くなっていきました。初めは村の人にバレないように来ていましたが、村に行くにつれて、闇の魔法使いが村でも有名な娘に会いに行ってることがバレてきました。不審に思った村の人たちは闇の魔法使いがきたとき、彼を見守るようになっていきました。

ある日、闇の魔法使いは自分が娘に恋をしていることに気づき思いを伝えに行きました。村に降りた彼はいつものように娘を呼び、娘に好意を伝えました。しかし娘は「ごめんなさい、あなたをそんな風に見れない」と言い、闇の魔法使いは降られてしまいました。

それを見ていた村の人たちは思わず笑いだし、彼に言葉を投げつけました。「闇の魔法使いが降られた」「お前を好きになるわけがないだろ」「あきらめて森へ帰れ」と、しかし闇の魔法使いはあきらめませんでした。

次の日も、次の日も、何度も村に降りて、言葉を投げつけられながらも好意を娘に伝えました。初めは悩みながらも答えていた娘でしたが、闇の魔法使いのしつこさにあきれていつの日か彼と会わなくなっていき、最後には家から出てもくれなくなりました。

闇の魔法使いは悲しみました。娘のやさしさに付け込み、悲しませた自分を恨みました。娘は会わなくなったことを気にして過ごしていました。

ある日、悲しんでいた闇の魔法使いのもとに友達の魔法使いが来ました。友達の魔法使いは村でも人気な光の魔法使いでした。光の魔法使いは闇の魔法使いを慰め後、あることを教えてくれました。それは謝ればあの子は許してくれるということ、そして光の魔法を見て喜んだということでした。闇の魔法使いは覚悟を決め、次の日、村に降りました。

村に降りた闇の魔法使いは偶然外にいた娘を見つけ謝りました。その様子を見ていた村の人は笑っていましたが、娘は笑って許してくれました。しかしすぐには前のように仲良く話せません。村の人は相変わらず「あきらめろ」「気持ち悪い」など言います。しかし数人、「あの人はすごい」「本当の愛だ」「がんばれ」と応援する人も増えてきました。

闇の魔法使いは前のようにまた笑えるように娘のために喜ぶ事をしようと決めました。そして光の魔法使いの言葉を思い出し、光の魔法を使おうと決めました。しかし闇の魔法使いは闇の魔法しか使えません。光の魔法使いが手助けをしようとしましたが、闇の魔法使いは自分でやりたいと言い断りました。そしてあることを思いつきました。

そして何日か準備を初め、本番の日が来ました。娘は闇の魔法使いに呼ばれ外にいます。闇の魔法使いは言いました「今からキミが驚くような素敵な魔法を見せてあげる」そういうと彼は闇の魔法を使い、空を黒く染め暗闇にしてしまいました。娘は「これだと何も見えないわ」と言うと、闇の魔法使いは「これからだよ」と言い魔法を使います。そして暗闇をたった少しだけ解き、見事な流れ星やイルミネーションを見せました。そして最後に悲しませてごめんなさい、そして私を許してくれてありがとうの文字を浮かべました。娘はとびきりの笑顔をみせ闇の魔法使いに感謝を伝えました。様子を見ていた光の魔法使いや、村の人達は前のように言葉を投げつけるのではなく二人に言葉をかけました。「おめでとう」「よかったな」その言葉に以前のような心無い言葉はありませんでした。そして娘は自分のために魔法を磨き、自分のことを好きでい続けてくれた魔法使いに向けて恋に落ちるのでした。


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