2020年8月全ては此処から
本物ジジイが書いてます。ジジイの冷や水。ネット情報拾い読みして書いてますので、内容は浅く薄っぺらです。こんなもんだろうと思ってくださると、キツイ感想も届かないかな~と思ってます。
「何だ~これは!」
朝も早い5時、自宅の庭で素っ頓狂な声を上げるの
は、この家の主。齢68歳のジジイ御影忠時であ
る。今朝方の2時頃、庭先でボスンとかドスンとか
の音がして、その後少し振動があったが、家人は地
震慣れしているため特に気にせず眠り続けた。俺も
当然気づきはしていたが、朝になって音のした庭に
出てきたのだ。家の敷地は200坪強あり庭も100坪以
上ある。隣家は1面だけで敷地境は3m程の果樹や
常緑樹で目隠しをしている。その庭の芝生に直径
50㎝位の穴が約30度の角度で開いていた。奥行きは
1m位だろうか。穴は王冠状に固まった土で縁取ら
れている。
俺は「こりゃ隕石だな」とつぶやきながら、急ぎ
母屋に戻り穴掘りに必要な道具を取ってきた。今
時、ガラケーを使っていても写真は撮れる。俺は写
真を撮り終え、隕石のありそうな処に当たりを付け
掘ってみる。深さ60㎝程を掘るのに30分も掛かった
が、穴底には、丸い球の様な直径10㎝程の物体。
「?」想定外の物体に暫し茫然。フリーズが解けて
からその謎物体を持ち上げようと手を触れた時、手
にビリッと電気の様な刺激があり吃驚して手を離
す。作業用ゴム手袋、ゴム長を履いているので感電
などしないはずと思いつつ、用心深く再度手を触れ
ると、今度は何事もなく持つことができた。(不思
議だなあ)と思いつつ謎物体を庭の水道で洗い作業
を終える。家では女房の翔子が朝飯の準備を終える
ところであった。「あら、父さん何それ?」と俺の
手にした謎物体に興味を示す。俺が朝の出来事を説
明すると「へぇ~」と言って触ってくる「おい、話
聞いていたのか?」と言ったが女房に変化はない
「ビリッと来ないか?」、「来ないわよ。父さんの
勘違いじゃないの。もうボケてるんだから」と最後
は毎度の暖かいお言葉をいただきます。女房は俺が
日がな一日パソコンに噛付いているのが面白くない
のだ(完全な引篭もりだもの、それも仕方ないか)
ジジイは諦めている。
朝食後、2階の自室に戻り謎物体を子細に調べ
る。色は黒に近い紫、硬さは持っ
ているどんな刃物でも傷一つ付けることができな
い。重さは強化プラスチックじゃないかと思える程
軽い。しかし、埋まっていた状況と朝方の異音等か
ら飛来物であると確信できる。ネット情報を調べた
が異変等の書き込みはなかったので、気象台などに
も報告せず机に放置。社会性など全くないジジイで
ある。その後は、ルーチンワーク?のネットの無料
小説を読み散らかす。老人は大概そうだが、ジジイ
は世界に、社会に不満を持っていた。力のある強い
者が勝ち続け、弱い者は何時でも何時までも虐げら
れる。そんな弱者は、出る杭は打たれるとか尤もら
しい警句を言って、強くなろう虐げられない者に成
ろうとする者の足を引っ張りあっている。ジジイ
は、そんな力弱い者で在る事を受け入れてしまった
自分も嫌で、社会との繋がりを持とうとしないの
だ。精々がネットサーフィンで知り得た出来事に、
罵声を浴びせることぐらいなものだ。而して、その
日もリタイアメント世帯らしい日常が淡々と過ぎて
いく。
しかし、その夜気が付くと俺は見知らぬ場所にい
た(どこだ~此処は)と思いながらちらちら周囲を
見渡し、気が付くと目の前に人らしき影がある。そ
の影は、吃驚している俺に向け何かを発し頭に手を
置いた。その瞬間頭が沸騰し意識は闇に閉ざされ
た。その時、室内では異変が起きていた。机に放置
されていた謎物体が薄紫色に発光し、淡く室内を染
めていた。が、それを知るものはいなかった。その
光はジジイの頭に向け収束し、まるで吸収されるか
のように振舞う。1時間程も過ぎ光が消えるととも
に謎物体も消滅した。
翌朝、俺は何時もより遅く起きた。目は覚めてい
たのだが頭が重く起き出せない。それでも女房より
は早い。6時に1階のカーテンを開け新聞を取って
きた。これもルーチンになっている。カーテン開け
るだけだけど。ルーチンを終え自室に戻って机を見
る(あれ?昨日の謎物体どこ行った)と思いつつ、
転がりでもしたかと机の下や周辺を探すが見つから
ない。不思議なことだな~と思っていると、昨夜の
ことがぼんやりと思い出された。
(そういえば、あれは何だったんだ。頭が沸騰する
ほどの熱さなんて夢とはいえ吃驚だよ)俺は、酷い
夢のことを思い出していると誰かに話し掛けられた
様な気がした。朝飯の準備をしている女房が呼んだ
のかと思い「母さん呼んだか」と聞くと「呼んでな
いよ。でも、もうすぐ朝ごはんよ。まったく朝から
ボケてるのかしら」と強烈な反応。(なんだ空耳
か)と思い階下に降りようとした時、また話し掛け
られた気がして、「はい?」と返事をしてしまっ
た。当然、傍に誰もいないが、間違いなく話し掛け
られたと確信した。その時、階下から苛ついた古神
?の声に急ぎ階段を降りる。無事に朝食を終え、何
時もなら自室に戻りルーチンに入るのだが今日は違
う。自室に戻ると俺は呼び掛けた。頭の中で(どな
たですか)と。他人からすれば頭が行っちゃった人
になるだろうが、俺は確信していた。この声は俺の
中で発しているものだと。すると脳内に応答があっ
た⦅私は貴方に寄生したものだ。緊急事態であった
ため貴方に断りなしに寄生した。⦆俺は吃驚した
が(寄生とは酷い話だ。寄生って私はどうなるん
だ、私は死ぬのか。何時寄生したんだ)、⦅寄生は
昨夜だ。知性生命体に無断寄生したことを謝罪す
る。寄生の影響はあるが宿主が死ぬことはない⦆俺
は、寄生による死はないとのことに少し安心した
が、影響の内容を聞き質す(寄生の影響について教
えてくれ。私の人生は残り20年位のものだ。その間
寄生することになるのか)、⦅寄生の影響だが、我
々は魔素を必要とするので宿主は魔素の取入れがで
きるよう改変される。この星には活用されていない
魔素がある。宿主が魔素を活用するほど吸収が増え
る。その結果、10年程度で寄生を終える⦆、(魔素
とは何だ。魔素を取入れた私はどうなる?)、⦅魔
素とは、全てに変化させることができる根源の物。
魔素を取入れた宿主はそれを活用することで、例え
ば残り20年の人生を伸ばすことも可能⦆、(なにそ
れ、ラッキーってこと?)俺はゲスな心を隠しつ
つ、ネット小説のファンタジー世界の現象を思い出
しながら更に聞いた。(例えば、魔素により体を若
くすることや魔素を火や水などに変化させることも
可能か)、⦅可能⦆、(魔素を活用する方法は教え
て貰えるのか)、⦅是⦆、(私には配偶者がいる
が、その者も私同様にできるのか)、⦅できない
が、宿主が行えばよい⦆、(その知識も教えて貰
えるのか)、⦅是⦆、(寄生や改変については了解
した。今後も、不明なことは教えて貰えるのか)、
⦅是、これで宿主とは良い関係が築ける⦆、(ああ
俺も感謝する。それで改変は時間が掛かるのか?)
⦅改変は寄生と同時に始まっている。今夜完了す
る⦆その後、寄生体自身について知ったことは、寄
生体の母星が異常な爆発現象を起こしたこと。ここ
にいる寄生体は偶然にも吹き飛ばされ、大気圏内に
いる間近くにいた者同士結合し保有する魔素で容器
を作ったこと。ここに着くまで魔素が補充されない
ため多くの仲間が魔素を譲渡して一部の仲間を生存
させたこと。俺に寄生したのは偶然であること。種
族存亡の窮地にあったため承諾なしに知性生命体に
寄生し魔素吸収をさせたこと。昨夜の脳が沸騰する
ような感覚は寄生が開始されたことが原因であろう
と推測されること。これから俺が魔素吸収すること
で寄生体が増加するが昨夜の様な事は起きないだろ
うとのこと。
俺自身は、今まで持っていない魔素を、非常に多
くの魔素を含んだ寄生体が体内に入ったことで持っ
たこと、既に魔素吸収が始まっていることで、何ら
かの変化が生じていると思っている。また、昨夜の
脳が沸騰する感覚は異常が生じたと思えるからだ。
寄生する方が意図しなくても寄生された方が、その
対応のため自ら改変する事だってあり得る。それを
寄生体が知らないのは当然だとも思うが。
(よし、明日になれば、利用できる魔素も多くなる
だろうし、自分で改変できるだろう。でも、今だっ
て変化があるかもしれない試してみよう)、少しウ
キウキしながら、(最近は見てない鏡だが、ラノベ
にある様に外見の変化を確認するか)俺は、急ぎ洗
面所の鏡に自分を映してみた。(うわぁ~これは酷
い、自分でもむさ苦しいと思うぞ。髭くらい剃る
か。いや違うって変化を見てるんだ。う~ん、変わ
らんか)、暫し見ていると(ん?豊齢線が少し薄く
なっている様だ。肌も少し綺麗になってる気もする
な)やはり僅かな変化はあるようだ。次は庭に出て
スコップで穴を掘ってみる。(ん~体力は変わらん
な、次は魔素感知か)ラノベを参考に体内の魔力を
探す。ラノベでは丹田とか心臓当たりと書いてる
が。俺がウッドデッキに座り、瞑想を始める姿を見
た女房が呆れた顔をしている。多分「ボケが進んだ
か」とでも思っているのだろう。(そんなこって俺
は止まらんよ)と心で突っ込む。そんな中、俺は変
化を見つけた。それは脳であった。実際、体内を探
るといってもどんな感覚を使うのか。例えば皮膚に
傷があればそこに痛みがあるので意識はできる。し
かし、普通の状態の部分を意識するのは難しい。俺
の脳の場合は、眼を瞑り集中するだけで脳が熱い様
に感じられた(やはりあの沸騰した感覚が原因か
な)これが、魔力なのかは分からないが変化は感じ
られて(後はラノベを参考に魔力を動かすか)と思
った。まず、脳の熱く感じる部分を顔まで運ぶ。し
かし、1ミリたりとも動かない(これは魔力ではな
いのかな)ラノベでは、魔力が血管を流れるように
とか書いているが血管なぞ意識できるわけがない。
2時間も悪戦苦闘して諦めた。寄生体に聞くことに
する。考えてみれば、俺のこの落ち着きは多分可笑
しい。地球外からの生命体に寄生されたこと、魔素
を吸収できるよう改変されること、その魔素を使っ
て若返りや延命など夢の様な事が可能、そのどれを
とっても興奮しない訳がないのだが。これも改変さ
れたことの証左だろうか(このことを、今女房に話
したらどう思うだろうか?完全にボケ老人扱いだろ
うな)そんな寂しいことを考えた。
ジジイが妄想全開で書いてます。同姓同名がありましても全て妄想の産物です。