表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

記憶喪失したら周りの女子達が告白してくるけど、俺は絶対騙されない!

作者: カエデウマ

特に何も考えず書いたので、あったかい目で見てね!




「鳴瀬、これ職員室まで運んどいてくれ」


「わかりました」


 先生のパシr…お手伝いをさせられているのは俺こと“鳴瀬 迅(なるせ じん)”だ。


 彼女いない歴年齢の悲しい男子高校生だ。



 彼女とかって一時の関係とかにしたくないから、普段からありのままの自分で振舞っていたが、それのせいなのか…いや、多分それが原因で彼女ができないのだ。


 普通に話しかけただけで顔を真っ赤にして逃げられたり、周りからヒソヒソ話をされたり……。


「はあ……」


 にしても今日は不幸だ…。


 朝は水たまりに足を入れてしまったり、学校で思い切り躓いたり、今も日直の一人が休みで一人で日直をしている。



 そんなことを考えながら俺は一階にある職員室へ向かい、階段を降りていた。


「……まあ、命に関わることが無いだけま……ってうわわわわ!!!」



 俺は階段を踏み外し、頭から地面に衝突してしまった。



『え!鳴瀬くん!ちょっと先生……鳴瀬くんが……』



 あー…なんか誰かが助けを呼んでくれたみたいだが、だんだんと声が小さくなって……聞こえ無…く…。



 ここで俺の記憶は途絶えた。



〜〜


「はっ!?」


 俺はガバッと起き上がり、あたりを見渡した。


「……どこだ…?ここ……」


「あっ!起きたのかい、鳴瀬くん。どこか調子の悪いところとかは無いかい!?」


 この人は……保健の先生…?


 知ってるような…知らないような…。




 ってあれ?俺の名前は……なんだ?


 思い出せない…!俺の友達の名前も…というか友達はいたのか!?


 わからない…!



「うっ……気持ち悪い……」


「えっ!大丈夫かい?」


「えーと…先生…ですよね?」


「ああ、私は保健の先生だ、というか何度も授業をしているだろう」


「あの…すいません…。思い出せないんです…あなたの名前も…自分の名前も……」


「えぇーーー!!??記憶喪失してしまったのかい!?」


「多分そうですね…。っ痛てて…」


「ああ、大丈夫だ……もう少し寝ていなさい…すぐに救急車が来るから!」


「わかりました……」



 そしてもう一度ベッドに転がり、もう一眠りするのであった。



〜〜


 次に目を覚ますと、そこは病院だった。


 そこでいろいろと検査をし、記憶喪失以外は何も無いと診断された。



 一通り検査が終わり、もう一度寝てしまおうと思ったが、何やら外から物音か聞こえてきた。


 そしてドアをバァン!!っと思い切り開け、俺に飛びついてきたり


「じんくーーん!!」


「うわぁぁあ!!」


「大丈夫!?頭ぶつけたって聞いたけど、私誰かわかる!?」


「えぇと…ごめんなさい…どちら様ですか?」


「そ…そんなぁ……」



 突然現れ、突然泣き崩れてしまった。


「えぇと…母さん…?」


「そう!鳴瀬 春(なるせ はる)!私があなたのママよ!!」


 えぇと俺は母親のことをママと呼んでいたのか…?


「えと……ママ……?」


「ぐはぁっ!?」


「え!?ちょ、ちょっと大丈夫!?」


 機嫌が戻ったと思ったら次は鼻血を吹き出しながら倒れかけていた。



「だ……大丈夫よ…。新たな扉が開く気がする…!」



 な…なんかやばそうだ…。


 とりあえずこの人は俺の母さ…ママらしい。



 一通りの事を済ませて、俺は母親と帰ることになった。



〜〜


「ここがあなたの家よっ!」


「ここが…」


 まあ普通の一軒家だった。


「えーと、ただいまぁ…」


「はい、お帰り!」



 俺は兄弟やらは特にいなく、一人っ子だった。


 母親と父親と自分の三人暮らしだった。



 自分の部屋や、いろいろ回って見たが、特に思い出せるのは無かった…。



 部屋でゆっくりしていると。


「ただいまー」



 男の人の声がした。これは俺の父親かな?



「お、迅ただいま」


「えと…お帰り……パパ…?」


「はぁっ!?どどどとどうした迅!お前がパパなんて呼ぶなんて…!」


「え?いつもはなんて呼んでたの?」


「それは……ってえ?なんでそんなことを聞くんだ…?まさか……」


「実はね…じんくん記憶喪失になっちゃったのよ…」


 突然母親が出てきた。


「はぁー!?おまっ…まじか……。ちなみにいつもは父さんだったぞ……」



 は…。じゃあ……。



「え……。じゃあ……母さん……!」


「えぇと……テヘペロッ☆」


「母さぁぁん!!」


「だって可愛かったんだもん!」


「人の心を弄んで……。今日はもう寝る……」


「あー!じんくーーん!!」


「迅ー!」



 先に夕飯は食べたので、もういつでも寝れる状態だった。



 ちなみに父親は一通り説明を聞き、納得したらしい。



〜〜


翌朝



「んーー……」


 ぼーっとしながら起きた俺は、だんだんと目を開けていく。


(……そういえば今日は何曜日だ?)


「学校!今日あるんじゃないのか!?」


 俺は急いで母さんに学校があるのか聞くため、階段を降り、キッチンにいた母さんに聞いた。


「母さん!今日って学校ある!?」


「あら、おはよう!今日は学校あるけど…」


「Oh…今何時!?6:10だ!あれ…余裕か…?」


「じゃあ今日は道も覚えていないだろうし車で送ってあげるわ!あ、先生にもちゃんと説明したから朝に連絡してくれるはずよ」



 昨日と全然違う…!?


 まあとりあえず助かった…。



 俺は時間割を探し、今日の用意をゆっくりとした。


〜〜


学校



「まさか…お前が記憶喪失になるとはな…」


「えと……なんかすいません……」


「いや、別に責めているわけじゃない。まあ朝ちゃんと連絡してやるから安心しろ」


「ありがとうございます!」


 この男の人は俺の担任の先生らしい。


「そんじゃ、教室行くか」


「は、はい」





 俺は教室の前で待ち、先生から呼ばれるのを待っていた。


(いじめられてたらどうしよう…)


「〜〜〜」


 先生が今日の連絡をしている。俺のことは最後に言うらしい。


「えー最後に、実は重要なことがある。入ってきていいぞ」


「は、はい」


(うわー…すごい見られてる……)


「えー、鳴瀬が昨日記憶喪失になってた。以上、解散!」


「「「「「えええぇぇぇ!!??

」」」」」




 俺を含め、クラスのみんなで驚きに包まれたのであった。

 そんな雑な報告あるか!?



「えっ…鳴瀬お前本当に記憶なくなったのか!?」

「鳴瀬くん大丈夫なの!?」

「なんで言わなかったんだあ!!」


「え……ええと………」



 俺が周りを囲まれて、困っていると。



「おーい、お前ら授業始まるぞー」



 先程とは違う先生が入ってきた。どうやらもう授業が始まるらしい。


 助かった……。


 俺の席は窓側の一番後ろの席だった。隣は女子だが…やっぱり思い出せない…。


 授業が始まり、ノートに黒板に書かれたことを書き写していた。


 勉強はまあまあできる…忘れて少ししかできないのか、それとも元々この頭脳なのか…。



 すると。


「ねぇ、鳴瀬。本当に記憶なくなったの?」


 隣の女子から話しかけられた。


「ああ、うん…そうだよ」


「じゃあ私のことも覚えていないの?」


「うん……ごめん……」


「そうなんだ……あの…次の放課ちょっとついてきてくれない?」


 なぜか顔をすこし赤くしてそう言ってきた。


「いいけど…」



 その後は特に何もなく、授業が終わった。


〜〜



 授業が終わり、言われた通り、隣の女子についていった。


 なんだか後ろからつけられてるような…?気のせいか?



 すると女子は止まり、話しかけてきた。



「ねぇ…本当に忘れているのよね…?」


「うん…そうだよ…?」



 なぜそこまで聞くのかわからなかったが、次の言葉を聞いた瞬間、そんなことはどうでも良くなった。


「あのっ……じゃあその……私と付き合ってくれないかしらっ!!」


「………は?」



 は?待て待て、どういうことだ?


 記憶を無くしている男になぜ告白なんぞ…。



 しかも俺は“彼女ができたことがなく、モテない”ということだけははっきりと覚えているのだ!



「え…とあのなんで———」



 俺が理由を聞こうとすると。



「ちょーーっと待ったぁーー!!」



 突如、後ろのから声が聞こえた。そこにいたのはクラスメイトの一人だった。



「何抜け駆けしてんのよ!私だって鳴瀬が好きなんだから!」


「はっ!?」



 どういうことだ…?なんで二人して……。



 俺が考え込んでいると。


「ちょっと、二人とも何をやっているのかしら?」



 次は身だしなみに厳しそうな…風紀委員が似合う女性がやってきた。


 ふぅ…。おそらくこれで事態収ま———



「私だって彼と付き合いたいわっ!」


「はぁあ!?」



 な…なぜ……、とまたも考えようとする前に。


「抜け駆け禁止ですよー!」

「みんなして独り占めしようとして!」

「わ…私も……(ゴニョゴニョ)」

「おい、迅!なぁにやってんだぁ!」



 次々と女子達がやってくる…。


 どういうことだ……。



 はっ!もしやこれは一種のイジメっ!?



 俺は…俺は騙されないぞ!



「うわぁぁん!!」


 俺は女子達から逃げるべく、あてもなく走り出した。



「「「「「「鳴瀬(迅)くん!!

」」」」」」




 この日から女子達は自分のものとするため、鳴瀬は騙されまいと決意したのであった。


人気が出たら続き考えてみる。


他に連載しているやつもあるから是非そっちも見てね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 連載版して欲しい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ